小田原の食べ歩きマップ一新 高血圧改善へ「野菜たっぷり」「適塩」

野菜たっぷり、減塩、食べきりなどを意識してリニューアルされたグルメマップ

 塩分控えめのメニューでおいしく健康を意識してもらおうと、神奈川県小田原市が高血圧改善を目指した食べ歩きマップをリニューアルした。市内公共施設や医療機関などで計約1万部を配布しており、市のホームページからもダウンロードできる。掲載メニューの提供は2023年1月31日まで。市の担当者は「マップ片手に食べ歩きを楽しんでほしい」と呼びかけている。

 マップの作製は2019年に始まり、タイトルに「野菜たっぷり・適塩・食べきり」と付けた今回のリニューアルでは、気軽に手に取ってもらおうと写真を増やすなど工夫を凝らした。

 小田原食品衛生協会の協力を得て料理の塩分量や野菜使用量に着目。食塩相当量が1品1.5グラム以下の「適塩メニュー提供店」や野菜使用量が1品70グラム以上の「野菜たっぷり提供店」、食品ロス削減に取り組む「小盛対応店」といった計41の市内飲食店を掲載している。

 13年度に市が実施した栄養調査では、市民の1日の塩分摂取量が平均11.1グラムで市の健康増進計画の目標値である8グラムを上回っており、高血圧や脳血管疾患が健康課題として挙がっていた。市の担当者は「適塩・野菜摂取に取り組み、実践することで血管系の疾患減少につなげたい」と話している。問い合わせは市福祉健康部健康づくり課電話0465(47)4723。

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