W杯敗退のネイマール、退任するチッチ監督に「嫌だった」と“感謝”メッセージ

6度目のワールドカップ優勝を目指したブラジルだったが、準々決勝で姿を消した。

伏兵クロアチアに敗れた後、エースFWネイマールは号泣。その彼はあらためてSNSを更新し、以下のようなメッセージを綴った。

ブラジルの地で…

「敗戦にいまだにとても傷ついている。僕らはもう少し、もう少しだった。

残念ながら、あるいは幸いにも、自分はまだ負け方を学んでいない。

負けることでより強くなれるけれど、あまりに痛すぎて、まだ慣れることができない。

とにかく、僕らは前に進まなければいけない。

例え、痛くても、傷が癒えるのに時間がかかっても、前に進まなければならない。

もう一度、ブラジル国民の応援と愛情に感謝したい。

僕らのことを闘ったし、最後まで諦めなかったと言ってくれることは痛みを少し和らげてくれる。

すべてをありがとう、カタール。カップは美しかったし、ブラジルのものであるべきだったが、神の運命によってそうはならなかった。

僕らは前に進む…。いまは鍵を回して、家族や友人と楽しみ、エネルギーを充電しなければいけない。

この敗戦とともに生きていくのはとても難しいからね。いまだにとても痛いよ」

チッチ監督へ

「直接会う前に僕たちは何度も対戦していた。ちょっと言わせてもらっていいですか。

僕はあなたにすごくウンザリしていたんですよ!

なぜなら、僕をマークするチームを作り上げたし、僕を打ち負かすためにあらゆることをして、さらに僕を貶したから。

でも、運命というのはおもしろいですよね。あなたは監督になり、僕を10番に据えた。

監督としてのあなたは知っていたし、とても優秀であることもすでに分かっていた。でも、人としてのあなたはもっと素晴らしい!

あなたは僕を知っている、僕の人間性を知っている。それは僕にとって重要なんです。

あなたの全てに感謝したい。与えてくれた全ての教え…本当にたくさんことがあった。

あなたは自分がこれまで出会ったなかで最高の監督のひとりであり続けるでしょう。あなたのことをこれからも讃えていくはずです。

僕たちには美しい瞬間もあったけれど、とても痛い瞬間もあった。今回のは僕らをずっと苦しめるでしょう。

あなたは今W杯を戴くにふさわしかった。

僕ら全員がそれにふさわしかった。自分たちがしてきた全てのこと、最大の夢を実現させるためにあきらめた全てこと。

でも、神はそれを望まなかった、忍耐。神は全てを与えてくれた。

師であるチッチ、全ての教えをありがとう。

自分が決して忘れない言葉があるなら、それは『精神的に強く』であり、僕らは今この時に強くならなければいけない。

ビッグハグ、そして、ありがとう」

2016年からブラジル代表を率いてきたチッチ監督は今大会でチームを去る。

同氏はネイマールがサントスに所属していた当時はコリンチャンスの指揮官だった。その徹底的な対策にネイマールはウンザリしていたというが、セレソンの監督になってからはその人間性に惚れ込んだそう。

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なお、後任候補には、アベウ・フェレイラ、ジョルジュ・ジェズス、マノ・メネゼスらが挙げられている。

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