ニセ電話詐欺、被害防止訴え 長崎銀行と県警

市民にニセ電話詐欺被害防止を呼びかける行員=長崎市、ベルナード観光通り

 長崎銀行と県警は10日、長崎市浜町のベルナード観光通りでニセ電話詐欺の被害防止を呼びかける街頭キャンペーンをした。
 今年110周年を迎えた同行が「110周年」と「110番」をかけた記念企画を提案した。会場では自動通話録音機を紹介するコーナーを設置し、「電話でお金の話がでたら詐欺」と記したステッカーやチラシなどを配布した。警察音楽隊の演奏もあり、通行人に詐欺被害防止をPRした。
 県警の宮下直樹生活安全企画課長は「(同行に)ニセ電話詐欺被害防止にご協力いただき心強い。官民一体となってニセ電話詐欺を撲滅する機運が高まる」とあいさつ。同行の秋山洋常務取締役は「不審な電話がかかってきて困ったら、遠慮せずに銀行にも相談を」と呼びかけた。
 県警によると、今年の11月末時点のニセ電話詐欺被害件数は106件(前年同期比20件増)。被害総額は約1億9794万円。電子マネーでだまし取られる被害が7割以上を占めている。

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