自らの経験などをもとに人権問題についてつづった第41回全国中学生人権作文コンテスト県大会の表彰式と朗読会が10日、長崎市桜町の県勤労福祉会館であった。最優秀賞には平戸市立中部中3年の川上琴心(ことみ)さん(15)と島原市立第一中2年の數(かず)奈々穂さん(14)が選ばれた。
長崎地方法務局と県人権擁護委員連合会の主催、長崎新聞社など後援。本年度は県内145校から1万6525編の応募があった。表彰式と朗読会には、最優秀賞と優秀賞の計11人が出席し、賞状を受けた。
最優秀賞の川上さんは、発達などに遅れがでる障害がある弟との暮らしで感じたことや、経験を通して気付いた周りの温かさをつづり「すべての人が安心して胸を張って生きられる社会を築いていきたい」と訴えた。數さんは、目に障害がある弟や弟のことを思う両親との関わりから、笑顔の大切さや命の貴さを知り「障害があるのは不幸なことじゃない。弟のおかげで今まで見えていなかった新しい世界が見えた」と発表した。
「すべての人が安心できる社会を」 川上さんと數さんが最優秀 全国中学生人権作文コン県大会
- Published
- 2022/12/12 11:44 (JST)
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