プログラミングで地域活性化を 「ノーコード」使用、防災サイトなど制作 西海みずき信組の勉強会

ノーコードでのウェブサイト制作に取り組む西信さん(手前)と下岡さん=佐世保市、西海みずきビル4階

 「プログラミングで町の課題を解決したい」-。毎週水曜日の夜、佐世保市下京町の西海みずきビル4階に大人や学生らが集い、ノーコードで防災のウェブサイト制作に取り組むなど、プログラミングでの地域活性化の道を模索している。
 西海みずき信用組合が、地域の人らとプログラミングを勉強する場をつくろうと7月に始めた。担当は職員の西信好真さん(42)で、名称は「プロトタイプ勉強会」。試作品という意味で、軽いチャレンジを重ねてゴールを目指す、という意味を込めた。当初は知り合いだった県立大佐世保校4年の下岡玲央奈さん(22)と2人で取り組んでいたが、知人のエンジニアや市職員らも加わり、現在はメンバー8人で活動している。
 プログラミングは通常、どんな動作をさせるかの「ソースコード」をプログラミング言語で打ち込み行う。しかし、プログラミング言語は専門性が高く、一般人が習得するのは難しい。一方、ノーコードは短い学習時間でホームページなどの制作が可能になる。西信さんはそこに目をつけた。「いろんな属性や世代の人の中にプログラミングスキルがある人がいれば、今まで埋められなかった穴を埋められるのでは」と西信さん。
 勉強会では、各人がノーコードウェブ制作ツールを使って思い思いのウェブサイトを制作するなど、実践しながら理解を深めている。相浦川が近くにある同大の3年、平井響さん(20)は相浦川の防災に関するウェブサイトを制作中で、「まずは他県から来た県立大生に役立ててもらい、ゆくゆくは地元の方にも使ってもらいたい」と意欲的。西信さんは「習得が早いツールでまずは楽しさを知ってほしい。アプリやウェブサービスで街に対するアクションを起こしたい。いろんな人に、世の中に対して影響を与えられる自信を持ってもらいたい」と目を輝かせる。 
 問い合わせは西信さん(y-nishinobu@saikaimizuki.co.jp)。

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