Social Experimental Theatre、国内凱旋公演・緊急上演決定。

「信じる」「疑う」あなたはどちら側の人間ですか?さあ、“社会実験劇場”、開幕。

2019年に世界初演を迎えた「見えない事」にまつわる作品集[Invisible Things]内の参加型作品 [United Me]が、ロンドン・The Coronet Theatreのフェスティバル「ELECTRIC JAPAN 2022」(日本からの舞台芸術は田村興一郎、鯨井謙太!&奥山ばらば、冨士山アネット、川口智子、勅使河原三郎が参加) の招聘を受け、2022年5月に上演。
それを受け、国内の凱旋公演として[United Me]をアップデートし上演を果たす。

舞台は、水不足に悩む単一民族が住む小さな島国。
1つの国家により統治されていたこの国は、現在、相手に対するささいな“ゆるせなさ”が積もり、3つの自治区に分断されてしまっている。 水不足に悩むこの国で、参加者である国民は国内の1つの自治区に所属し、意見を交わし合うことに。
世界を取巻く”Tolerance/Intolerance 寛容さ/不寛容さ”に、私達は今どう立ち向かう(或いは立ち向かわない)のか。イマーシブな体験の中求められる「信じる」「疑う」、あなたの選択。

トレイラー

[UNITED ME]ロンドン公演より Photo by Mayumi Hirata

[United Me]によせて
本プロジェクトの考え方として参照したのは、様々な社会実験でした。
社会実験に関しては、実験として人が扱われるという点から人道的な問題と常に向き合い 続けなければならないのですが、ポイントは、どう参加者の感情を解放する事ではないか と考えています。
本作では、参加者が今迄自分の中にあった視点を皮切りに、新たな視座を拡げて行ける様 な仕掛けを設けています。
本作が当初ロンドンで上演する筈だった2020年(パンデミックで延期)は、英国がEUから 離脱したばかりの頃でした。その様な場所で個人の国民性の在り方を問う様な作品を上演 出来る事はとても刺激的だと感じていましたが、2022年ようやく上演された時にもリ ラックスした中で老若男女が意見を活発に交わし合う様に本作品の拡がりを感じました。
その後の世界はどうなったかといえば、私達はこのパンデミックを未だ引きずり、現実世 界では終わる目処も立たない戦争が続き、現在の世界の情勢はより不寛容さを増したとも 言えます。
私達の日常や個人間のやりとりでさえも、「よかれと思って」した事の結果が、相手を傷 付けるという事も多くあります。
ただそれを不寛容な社会、と一言で済ませば良いのか。
相手の立場に立って思考する事をやめて良いのか。
そこで私達は社会実験の要素を用い、自らの潜在的に持っている感情について作品を通じ 向き合い、体感して貰う、「社会実験劇場」を立ち上げたいと考えました。
私達で、どうか私達が形成する共同体とは何なのか、その問いに向き合うきっかけとなれ ばと思います。
長谷川寧

概要
日程・会場:2023年1月14日~15日 東京芸術劇場 ギャラリー2
1月14日(土) 20:15-
1月15日(日) 11:00-, 16:00-
上演時間:約60分
公式特設サイト:https://fujiyamanet.wixsite.com/unitedme

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