リニューアルオープンまで100日 広島市現代美術館 休館中 新たな取り組みも

改修工事が進む広島市現代美術館のリニューアルオープンまで100日を切りました。先週、広島市の繁華街に、来年の開館を告知する懸垂幕が掲げられました。

広島市の金座街入口です。現代美術館のリニューアルオープン100日前となった8日、懸垂幕を入れ替える作業が行われていました。

新しい懸垂幕は、縦3.6メートル・横5メートルで、「アップデート完了 2023年3月18日オープン」と書かれた文字が視界に飛び込んできます。

市民たち
「(懸垂幕は)非常に大きいんですね。もっと小さいのかと思った」

「(現代美術館へ)今まで行ったことがなかったんですけど、これから行ってみたいと思います」

現代美術館のスタッフ
「こんにちは。こちらのポスターになるんですが…」

この日、スタッフたちは、地元の飲食店を訪ねて、オープンの日を告知するポスターを配って回りました。

新しいポスターデザインにちりばめられたマークは、建築家・黒川紀章さんが設計した建物の屋根の形です。切れ込みの部分は、爆心地の方を向いています。

広島市現代美術館 野中明 副館長
「形に込められた思いを大切にしながらも、あらゆる方向を向きながら、きめ細かにに多様な活動をこれから展開していこうというわれわれの決意を込めさせていただいた」

「まず、みなさんに気づいていただく必要があると思いますので、われわれの意にかなったデザインに仕上がったんだというふうに思っています」

休館中、現代美術館は、コレクションを館外へ持ち出し、新しい展示方法に取り組んできました。

学校を巡回展示して、子どもたちに作品に触れる体験を届けたり、市内のギャラリーや広島駅南口地下広場のショーウィンドーに作品を並べ、若手作家の作品を紹介したりしてきました。

また、繁華街の空地では、市民参加型のワークショップも開きました。

休館中の活動を縁に、近くの比治山神社とコラボした御朱印も期間限定で誕生しました。

夏から始まり、今月からは冬のデザインになっています。

比治山神社 巫女さん
「こちらが、来年3月18日よりお渡しさせていただく予定になっておりまして、春らしい青々とした緑に桜の印が散りばめられたデザインとなっております」

比治山神社 大己和晴 宮司
「(現代美術館に)けっこう関心を持たれている方が多いですよ。早くオープンして、おめでたい日を迎えていただいたらと思います」

新しい館内は、屋外の展示が楽しめるガラス張りのカフェの新設やバリアフリートイレなど、来館者にやさしい設備を取り入れ、サービス面も充実させるということです。

© 株式会社中国放送