ダムス、2023年シーズンも引き続き岩佐歩夢を起用すると発表「タイトル獲得が目標」/FIA-F2

 12月12日、フランスのレーシングチームであるダムスは、2023年シーズンも引き続きホンダ/レッドブル育成の岩佐歩夢を起用することを発表した。

 岩佐は2019年のSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ)を首席で卒業すると、2020年はフランスF4へ参戦しタイトルを獲得。2021年にレッドブル・ジュニアチームの一員となりFIA F3に参戦し1勝をマークした。

 そして2022年は元F1ドライバーのシャルル・ピックがチームオーナーを務めるフランスのダムスからFIA F2へステップアップ。参戦初年度ながらポール・トゥ・ウイン1回を含む2勝を挙げて、シリーズランキング5位でシーズンを終えた。

 そんな岩佐が2023年も引き続き、ダムスからFIA F2へ参戦することが明らかにされた。チームメイトは既報のとおり、フェラーリドライバーアカデミー(FDA)のドライバーであるアーサー・ルクレールとなる。

 F1参戦に必要なスーパーライセンス獲得に向け、『過去3年間でスーパーライセンスポイントを合計40点以上取得』という条件をクリアするべく、2023年の岩佐はFIA F2でシリーズランキング5位(SP:20点)以上に入ることが目下の目標となる(現在の持ち点:22点)。

 岩佐は、ダムスの公式サイトに次のようにコメントを寄せた。

「F2での最初のシーズンには満足しています。この1年で多くのことを学び、レースごとに改善することができました」

「ダムスでもう1年続けられることになって本当に嬉しいです。このチームは居心地がいいし、僕たちはうまく協力できています。みんなが同じ考えを持っていて、そのおかげで多くの好成績を残すことができました」

「2022年に初めて走ったいくつかのサーキットでの経験とともに、慣れ親しんだ環境で新しいシーズンに臨めるのは有益なことです。僕の目標は、2023年にF2タイトルに挑戦することです。それを達成するポテンシャルがあることは分かっていますが、まだあまり先のことは考えず、シーズン開幕に向けて準備することに集中しています。DAMSの信頼とサポートに感謝していますし、2023年のスタートが待ち遠しいです!」

 また12月12日に行われたホンダの『2023 モータースポーツ活動計画発表』にも、岩佐はビデオメッセージでコメントを寄せた。

「2022年シーズンもたくさんの応援をいただきありがとうございました。2023年シーズンも引き続きダムスからF2に参戦し、チームとともにシリーズチャンピオンを目指します。応援のほど、よろしくお願いします」

 2023年シーズンのFIA F2は3月3〜5日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕を迎える。参戦2年目を迎える岩佐はどのような走りを見せるだろうか。

 なお海外のシングルシーターの選手権へ参加するドライバーとして、荒尾創大が英国GB3選手権にハイテックGPから参加することも明らかになった。17歳の荒尾は2022年にフランスF4に参戦し、選手権3位でシーズンを終えている。

2022年FIA F2第13戦モンツァ 岩佐歩夢(ダムス)
初のポール・トゥ・ウインでシーズン2勝目を飾った岩佐歩夢(ダムス)

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