ロバート・ダウニー・Jr 世界的巨匠の「マーベル俳優は映画スターではない」発言に持論を展開

俳優ロバート・ダウニー・Jr(57)が、クエンティン・タランティーノ監督の「マーベル俳優はキャラクターが有名なだけで、映画スターではない」という発言に対し、「主義や個性」よりもフランチャイズを優先するハリウッドの傾向に自分は貢献したと持論を展開した。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で、億万長者のトニー・スタークとその分身であるスーパーヒーローのアイアンマンを演じたロバートは、2008年に初めて同キャラクターを演じた時からの映画業界の変化について、デッドラインにこう語っている。

「IP(知的財産権)が主義や個性よりも優先されるような時代と場所に、知らず知らずのうちに私たちはいるのだと思う。でもそれは諸刃の剣なんだ」

「IPはそれを表現する人財に恵まれてこそのもの。たとえそれが作家や国宝級の脚本家・監督によるものであっても、適切なアーティストがその役割を担っていなければ、どれだけ優れた作品になりえたかはわからないんだ」

またロバートは過去に、人々が「自分の信用を貶める」ように見えたとき、異なる反応を示していたこともあったが、この業界には「全てのもののための十分な余地」があることを学んだと語っている。

「『トップガン マーヴェリック』と『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』のような大作には感謝しかない。『アルマゲドン・タイム』のような映画のためのスペースを確保するためにね」「トリクルダウン・エンターテインメントという考えではなく、物事が常に変化していることで、俳優がさまざまなプロジェクトに参加する機会を得ているんだ」

「5つの異なる役を演じることは、私にとって既に大きな変化となった。だからお互いを非難する前に、自分自身のルネッサンスを経験し、それがあなたの考えを少し変えないかどうか見てみることだ。誰かが自分のやっていることを分かっていないとか、何かが自分のベストを妨げているとか、何かが他の何かより優れているとか、決めつけてしまう前に自分を再構築するのさ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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