宇都宮駅東口の新施設で集団接種 飲食店のサービス券も配布

JR宇都宮駅東口の新施設で始まった集団接種に訪れた市民ら

 JR宇都宮駅東口に新設された交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で9日夜、新型コロナウイルスのオミクロン株BA・5対応ワクチンの大規模集団接種が始まった。今年、新たに整備された東口地区の散策を兼ねて接種してもらおうと、宇都宮市が企画した。23日までの計4日間で約3千人に接種する予定で、予約を受け付けている。

 12歳以上の市民のオミクロン株対応ワクチンの接種率は11日時点で36.3%。年代別では50代以上が4割を超えたが、40代以下は3割に届いていない。

 こうした働く世代や若者が接種しやすい金曜夜と土日の接種機会を増やそうと、市は同施設を活用。隣接する商業施設「ウツノミヤテラス」の飲食店などで割引などの特典を受けられるサービス券も配布する。

 9日は360人の予約枠が埋まった。会社員野原大督(のはらだいすけ)さん(41)は「年末年始に帰省するので、今のうちに接種に来た。久しぶりに東口に来たが、かなり変わっていて以前の様子が思い出せない」と話していた。

 同施設では17、18日午前10時半~午後8時半と、23日午後7~9時にも実施。17、18日は先着で120人ずつ、予約なしでも受け付ける。市保健所コロナワクチン対策室は「希望する方は早めの接種を」と呼びかけている。

© 株式会社下野新聞社