日本工業大学、学生フォーミュラ日本大会で過去最高の総合5位をマーク

日本工業大学は「学生フォーミュラ日本大会2022-ものづくり・デザインコンペティション-」に参戦。多数の強豪校を抑え総合5位・省エネ賞3位に入賞した。さらに日本自動車工業会会長賞受賞、静岡県知事賞受賞も受賞した。

今回輝かしい成績を残したのは、日本工業大学がカレッジマイスタープログラムの一環として開設している「フォーミュラ工房」のプロジェクトチーム。毎年新規のフォーミュラカーを企画・設計・製作して学生フォーミュラ日本大会に参加している。

競技は8月下旬の静的審査(オンライン)と、9月6~10日の5日間にわたる動的審査を静岡県小笠山総合運動公園(エコパ)で行った。例年と違い練習走行と静的審査が同時進行するスケジュールのなか「全種目完遂・完走」「総合順位14位」を目標にチーム一丸で立ち向かい、アクセラレーションなどの動的審査において天候に恵まれなかったものの、エンデュランスまで進み、全種目完走を達成。さらに目標を大きく上回る総合5位を獲得した。好成績を残せた要因として、チームは「長年にわたり先輩から後輩へ受け継がれてきた技術と経験が成果となって現れてきたものだと確信している」とコメント。次回大会はさらに目標を高く掲げてチャレンジするという。

日本工業大学によると、カレッジマイスタープログラムは入学初年度から学べる実践的な工学教育プログラム。2005年度に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に採択されて以来、仮想体験(シミュレーション)ではない実際のものづくりを企画から設計・製図、生産・施工まで一貫して体験する実工学教育を実践してきた。履修者はチームとなって、マイスターに求められる専門の技術や理論などスペシャリストの資質と、プロジェクト推進に必要な交渉能力やスケジュール管理能力などのゼネラリストとしての素養の両面を身につける。在学中にプログラムを修めた学生「カレッジマイスター」は約500名に上り、現在はフォーミュラ工房をはじめ13の工房が置かれている。

〈日本工業大学の選べる実践的授業 カレッジマイスタープログラム 全13テーマ〉

機械加工工房、フォーミュラ工房、木造建築工房、プロダクトデザイン工房、知能化モビリティ、温故知新ものづくり学、Science Grit(サイエンスグリット)、ヒューマノイドロボット研究、ロボット制作プロジェクト、フィジカルコンピューティング工房、物理体感工房、ロボットボランティア、SDGs for Engineers

参考:

【日本工業大学】フォーミュラ工房チームが第20回学生フォーミュラ日本大会において過去最高成績(総合5位)を収めました

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