ツインズが正捕手を確保 好守のバスケスを3年3000万ドルで獲得へ

ウィルソン・コントレラスがカージナルスと契約し、ショーン・マーフィーのブレーブスへのトレードが決まったことで捕手市場の「移籍ドミノ」が動き始めた。メジャーリーグ公式サイトでツインズを担当するパク・ドゥヒョン記者によると、ツインズはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていたクリスチャン・バスケスと3年3000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。ワールドシリーズ第4戦で継投ノーヒッターを演出するなど、今季アストロズの世界一に貢献した好捕手が市場から消えた。

現在32歳のバスケスは、ヤディアー・モリーナら名捕手の産地として知られるプエルトリコ出身。2018年に自身初のワールドシリーズ制覇を経験するなど、レッドソックスの正捕手として活躍してきたが、今季はシーズン途中でアストロズへトレードされ、2球団合計で119試合に出場して打率.274、9本塁打、52打点、OPS.714をマークした。

メジャー8年間で守備防御点がマイナスになったシーズンは1度しかなく、今季はキャリア2番目となる守備防御点11を記録。フレーミング技術への評価も高く、通算盗塁阻止率34.0%と強肩も光る。ただし、決して専守防衛型の捕手ではなく、レッドソックス時代の2019年には打率.276、23本塁打、72打点、OPS.797をマーク。非常に総合力が高く、地味ながらもメジャー屈指の実力を持った好捕手である。

今季のツインズは、ゲーリー・サンチェスがチーム最多の80試合で先発マスクを被り、ライアン・ジェファーズが56試合、サンディ・レオンが22試合、ケイレブ・ハミルトンが3試合、ホセ・ゴドイが1試合と、合計5人の捕手をスタメンで起用した。このうち、来季もチームに残るのはジェファーズだけ。そのジェファーズもメジャー昇格後は伸び悩みが続いており、バスケスの加入は大きな戦力アップとなる。来季は正捕手バスケス、2番手捕手ジェファーズという布陣で戦うことになりそうだ。

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