都立大・宮台さん襲撃事件 事件から2週間…逃走の男の画像公開

東京都立大学のキャンパス内で社会学者の宮台真司さん(63)が首などを切り付けられて重傷を負った事件で、警視庁は逃走を続ける男の画像を公開しました。

警視庁が12月12日に公開した画像に写っているのは、黒っぽい上下の服にオレンジ色っぽいニット帽をかぶった大柄の男です。

11月29日、八王子市の東京都立大学南大沢キャンパスで、この大学の教授で社会学者の宮台真司さんが首などを刃物で切り付けられ重傷を負う事件が起きました。この事件で宮台さんは全治6週間のけがをしました。宮台さんは8日にインターネットに配信された動画で自身の状況について「切られまくりですね。防御の傷も手にもたくさんある。(2日間で)合わせて6時間の手術があった。麻酔もぶち込まれの状態で、意識ももうろうとしているし…みたいな(状態)」「僕にとっても驚天動地の事態。かなり深刻な肉体的なダメージを受けているが、割と驚くほどの速度で回復している」と話しました。

事件から2週間となる中、いまだ解決しない事件について現場近くの人からは「さすがに鍵を閉めるようにした。(今までは)鍵を開けていたけど、ちょっと怖い」「ちょっと怖いと思いながら生活している。(人通りが)割と少ない。夕方は今、日が暮れるのが早いから怖い」など、心配の声が聞かれます。

警視庁はこれまでに犯人に結び付くような有力な情報がないことや、退院した宮台さんの安全を確保することなどから、逃走した男の動画と画像を公開しました。

そして事件後の男の足取りが明らかになってきました。事件直後、大学の中門前に設置された防犯カメラには、宮台さんを襲った後、中門の脇から大学の外に出て、団地の方へと逃げていく男の姿が写っていました。また、京王線・南大沢駅とは逆方向の団地でも、歩いて逃げる男の姿が防犯カメラに写っていました。男は身長180センチから190センチぐらいで、オレンジ色っぽいニット帽に黒っぽい上着にズボン、黒っぽいリュックサックを背負い、白いマスクをしていたということです。

警視庁は男の行方を追うとともに、情報提供を呼びかけています。

<都立大教授・宮台さん襲撃 逃走犯を公開捜査>

都立大教授の宮台さん襲撃事件は公開捜査へとなりました。警視庁が公開した逃走犯の特徴などを改めて確認します。

男は身長180~190センチぐらいで、11月29日午後4時過ぎに都立大のキャンパス内で宮台さんを襲った時の服装はオレンジ色っぽいニット帽をかぶり、上下は黒っぽい服装、白っぽいスニーカーを履いていました。そして、灰色と黒っぽいリュックサックを背負っていました。

犯行後の男の足取りも一部明らかにされました。男は大学の中門から、最寄りの南大沢駅とは反対側の住宅街を通り、北の方へ向かっています。そして、大学からおよそ500メートル離れたコンビニ付近を最後に、男の足取りは分かっていません。

2カ所の防犯カメラに写る男の映像も公開されています。1カ所目は「都立大構内」です。大学の中門付近の植え込みから外に出た男は、道を確認したのか左右を見て一度立ち止まった後、何かを拾うようなしぐさを見せ、小走りで大学を後にしました。2カ所目は「大学近くの住宅街」です。男は特に急ぐようなこともなく歩いていて、一度後ろを振り返って周囲を気にしているような様子もありましたが道に迷っているような様子はありませんでした。

警視庁はホームページにも映像を公開して、情報提供を呼びかけています。

■警視庁・南大沢警察署:042-653-0110

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