U字工事以来の栃木県出身M-1ファイナリスト 「ダイヤモンド」野澤輸出さんが意気込み

初の決勝進出を決めたダイヤモンドの野澤さん(左)と小野さん(吉本興業提供)

 漫才日本一を決める「M-1グランプリ2022」の決勝戦に、栃木県高根沢町出身の野澤輸出(のざわゆしゅつ)さん(35)と山口県出身の小野竜輔(おのりゅうすけ)さん(32)のコンビ「ダイヤモンド」(吉本興業所属)が初出場する。18日夜にテレビ朝日で生放送される決勝を前に、下野新聞社の取材に応じた野澤さんは「栃木出身のファイナリストは恐らく(2008年5位の)U字工事さん以来。地元代表として頑張りたい」と健闘を誓った。

 M-1グランプリは結成15年までのコンビが参加でき、昨年は長谷川雅紀(はせがわまさのり)さんと渡辺隆(わたなべたかし)さんのコンビ「錦鯉」が最年長優勝して話題を呼んだ。今年は過去最多の7261組がエントリー。準決勝を勝ち抜いた9組に、敗者復活戦を勝ち抜いた1組を加えたわずか10組が決勝の舞台に立つ。

 小学生の頃からお笑いが好きだったという野澤さんは、明治大卒業と同時にデビュー。2017年に小野さんとのコンビ「ダイヤモンド」を結成し、漫才やコントなどを幅広く披露。数々のブレーク芸人を輩出してきた日本テレビの番組「ぐるナイおもしろ荘2021」で優勝するなど注目されてきた。

 M-1には結成当初から参加し、昨年まで4年連続で準々決勝敗退と悔しい思いをしてきた。6回目の挑戦となった今年は野澤さんがボケ、小野さんがツッコミと役割を固定したほか衣装を新調するなど変化を加え、初めて準決勝に駒を進めた。

 決勝進出者の発表では、真っ先にコンビ名が読み上げられガッツポーズが出たという野澤さん。決勝を前に「今年のファイナリストは舞台で共演してきた仲間が多いので、当日が楽しみ。栃木代表として参加するので応援よろしくお願いします」と語った。

オンライン取材に応じる野澤さん=12日午後

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