ソロキャンプにおすすめ!携帯に便利な二次燃焼焚き火台DOD「ぺらもえファイヤー」を使ってみた!

筆者撮影

荷物はコンパクトにしたいけど、焚き火は楽しみたい。そんなソロキャンパーにぴったりの焚き火台が、2022年に発売された「DOD ぺらもえファイヤー」。コンパクトながらも二次燃焼を楽しめるという、注目の焚き火台を実際に使用しレビューします!

DOD 「ぺらもえファイヤー」はコンパクトな二次燃焼焚き火台

筆者撮影

ウサギのロゴが入った箱型の焚き火台。サイズ的にはDOD製「ぷちもえファイヤー」「めちゃもえファイヤー」の中間です。

主にソロキャンパー向けの、コンパクトな焚き火台と言えますね。

筆者撮影

収納サイズは32×23×3cmと、おおよそA4サイズ。かなり薄型コンパクトです。重量は1.8kgで、DODウサギロゴ入りキャリーバッグも付属します。

筆者撮影

全てのパーツはステンレス製で、ベルクロ付きベルトで留めてキャリーバッグに納まっています。

DOD 「ぺらもえファイヤー」の 組み立て方法

筆者撮影

計12点のパーツ。こちらを使って組み立てます。

まずはDOD公式の、組み立て動画をご確認ください。

続きまして、静止画でご説明します。組み立ての際は、怪我防止のため手袋をご使用ください。

筆者撮影

まずテーブルのような土台のパーツの足を起こし、地面に置きます。

筆者撮影

アウターを開き、土台の上にセットします。土台のフチの内側に、きれいにはまるようにできています。

筆者撮影

インナーの長い壁面パーツに、底板をセット。丸い穴が空いているロストルが上、細長いスリットが入っている方が下にきます。

筆者撮影

短い壁面パーツを、角のフックを引っかけるようにセット。

筆者撮影

長い壁面パーツを追加。ビスやボルトのたぐいは一切なく、金属プレートのひっかけだけで組み立てます。

筆者撮影

2枚の底板がしっかりスリットにはまるよう、気をつけながら組み立てます。何度か使用して熱が入っていると歪んでハマりにくいので、手で押さえながら組み立てましょう。

筆者撮影

最後に短い面のパーツを、ロック部分を引っ掛けながら、赤い矢印方向に回転させるように組み上げます。これでインナーとなる箱が組み上がりました。

筆者撮影

最初に組み立てていたアウターの中に、インナーパーツを上から挿し込んで完成。

筆者撮影

ゴトクはスリット同士を噛み合わせるよう、井桁に組み立てて焚き火台の上に乗せます。調理をしない時は外して、失くさないようキャリーバッグにしまっておいてください。

組み立て難易度ですが、最初から箱型に組み上がっている「めちゃもえファイヤー」などと比べますと、難易度は高いと言えます。手順自体は決して難しくはありませんので、覚えてしまえばどうということはないのですが。

新品を購入したら、キャンプに持ち出す前に家で一度組み立ててみましょう。

DOD「ぺらもえファイヤー」で焚き火をしてみる!

筆者撮影

焚き火台は燃やしてなんぼですので、早速火入れしてみましょう!

適当に削った木を入れて、火を着けます。もちろん着火剤を使ってもらっても、火が着けば何でも構いません。

筆者撮影

最初は細い薪から、炎を少しずつ大きくしていきます。これは焚き火の基本通り。

筆者撮影

薪の長さですが、一般的に売っている40cmぐらいのサイズは炉内に収まりきらず、はみ出ます。しかし決して使えないわけではありません。

筆者撮影

はみ出る部分は燃えないというだけで、炉内にある部分はしっかり燃えます。ある程度燃えると左側が崩れるので、火ばさみで右側を炉内に導いてあげましょう。のこぎり必須ではありませんので、面倒くさがり仲間の方はご安心ください!

炉内の温度が低いうちは火がくすぶりがちで、火吹き棒で何度か送風しました。箱型のため風の影響をうけにくいのは長所ですが、定期的に送風が必要になるということでもあります。

筆者撮影

炉の温度が上がって火の勢いが強くなってくると、薪をかなり適当に入れても燃えてくれます。これは二次燃焼の効果もありますね。このぐらい燃えていると、完全燃焼に近いので煙もあまり出ません。

筆者撮影

美しい二次燃焼の炎の筋も、しっかり確認できます。

二次燃焼の焚き火台は熱が上方向に集中するので、あまり暖かくないのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。実際は炎がしっかり上がっていれば、横方向もそれなりに暖かいです。

ぺらもえファイヤーは炉のサイズが小さいこともあり、複数人が同時に暖を取るのは厳しいですが、一人なら冬でも十分使えます。

DOD 「ぺらもえファイヤー」での調理について

筆者撮影

耐熱手袋をして、あらかじめ井桁に組んだゴトクを乗せて調理します。このゴトクは組み立ててしまえば見た目より安定感がありまして、ぐらつきなどもありませんでした。

ぺらもえファイヤー本体自体が箱型で安定感があり、細くてもしっかりしています。これは超軽量を追求した焚き火台にはない利点ですね。

耐荷重は本体10kg、ゴトクが3kgです。ソロキャンプ用のクッカーや鉄板でしたら、まず問題ないでしょう。

筆者撮影

火はもっと弱火の方が調理しやすいのですが、炎が上がっていないと寒くなるのでこれは気温とお好みで調整してください。炭を使うと火力を保つのは簡単ですが、薪でも十分可能です。

この焚き火の火の強さを調整するのもまた、キャンプの醍醐味ですよ!

DOD「ぺらもえファイヤー 」使用後の様子

筆者撮影

灰は落ちても台座の上に乗り、台座のフチには立ち上がりもあるのでこぼれにくいです。周りに落ちる灰も、ほとんどありませんでした。風の有無によっても変わりますが、掃除は比較的かんたん。

この台座があることで、地面への輻射熱ダメージもありません。

筆者撮影

焚き火終わりには特に送風もせずボーっと見ていただけでしたが、薪の燃え残りもほぼなく、全て灰になっています。

一部に小さな炭化したかけらが残りましたが、十分に燃焼効率が良い焚き火台と言えるでしょう。

筆者撮影

焚き火台インナーパーツは熱で変形します。手で逆方向に曲げてなるべく真っすぐにしてあげると、次回組み立てやすくなります。

曲がってしまうことで組み立てにくくなりますが、曲がるのは下の方ですので、燃焼にはあまり影響ありません。DODウサギロゴの入ったアウターパーツは変形せずにきれいなままですので、一度組みたててしまえばそんなに気にならないと思います。

交換用パーツがDODストアで販売されていますので、もし組み立て不能なほど曲がることがあれば購入して交換できます。

「ぺらもえファイヤー 」はよく燃え、携帯性よし ツーリングキャンプにおすすめ

画像出典:DOD画像参照:https://www.dod.camp/product/q1_946_sl/

ぺらもえファイヤーの良い点といまひとつな点、まとめます!まずは良い点。

  • 薄いので携帯しやすい
  • 安定感がある
  • 二次燃焼でよく燃える
  • 風の影響をうけにくい

続けていまひとつな点。

  • 部品が熱で変形しやすい
  • 組み立てには慣れが必要
  • あまり軽くはない

部品が変形しやすいという弱点はあるものの、総じてよくできた焚き火台です!1.8kgとあまり軽くはない重量も、強度を保つためギリギリな部分だったと思われます。軽くするためにステンレスを薄くしていれば、もっと変形しやすくなっていたはずです。

結果として重さが安定感にもつながっておりますので、調理に使っていても不自由は感じませんでした。

荷物のサイズは小さくしたいけど重量は多少我慢できる、バイクツーリングキャンプなどにはこれ以上ないほどピッタリな焚き火台です!

© ハピキャン