斎藤工×上野樹里「ヒヤマケンタロウの妊娠」の地上波放送が決定

テレビ東京系では2023年1月5日から、同局とNetflixが共に企画・製作した「ヒヤマケンタロウの妊娠」を「木ドラ24」枠(木曜深夜0:30)で放送することが分かった。

「ヒヤマケンタロウの妊娠」の原作は、坂井恵理氏による同名コミック。斎藤工が主演を務め、上野樹里が共演し、今年4月にNetflixで全世界配信され話題に。⾃分が妊娠するとは全く思っていなかった男性も妊娠・出産するようになってから約50年の世界を舞台に、主⼈公が予想外の妊娠をきっかけに、今まで⾒てこなかった社会のさまざまな問題に直⾯し、奮闘しながら徐々に周囲の⼈、⾃分⾃⾝を変えていく姿を描いた成⻑の物語だ。筒井真理子、リリー・フランキー、岩松了、高橋和也らが脇を固める。

広告代理店の第一線で仕事をバリバリこなすハイスペック男子の桧山健太郎(斎藤)は、ある日突然、自分が妊娠していることを知る。同じく仕事最優先のパートナーの瀬戸亜季(上野)も自分が親になることは考えていなかったため、2人は想定外の出来事に戸惑う。妊娠を告げた日から社会から向けられる予想外のまなざしや、「妊婦」が体験する苦労を「妊夫」として向き合う桧山と、そんな彼と共に悩み、寄り添おうとする亜季。現代の妊娠・出産にまつわる多くの問題に直面しながらも、2人は「産む」決意をするのだが、マイノリティーである男性妊娠に対して社会の風当たりは強く…。

今回の放送決定を受けて、斎藤は「男性妊娠という入り口から見える景色は、どこかあなたの身の回りの心当たりにつながっていくのではないかと思います。どうぞお気軽にご覧いただけたら幸いです」とメッセージを寄せている。

また、上野は「妊娠に対して甘くない社会の現実を軽やかに、見やすく描いている作品だと思います。パートナー間で子育てに関する意識の違いや、考え方のすれ違い、それぞれのツボを突くセリフも多く、性別問わずに共感していただけると思います。今、女性が社会でどんなふうに生きているか、妊娠をヒヤマが体験することで、この作品ならではの尺度から見えてくる、あるあるをたくさん感じてもらえたらと思います」と作品のテーマに触れ、見どころを伝える。

ドラマを手掛けた箱田優子監督は「Netflix作品が地上波で見られる! あらびっくり。日本のジェンダーギャップ指数の低さが話題の中、ヒヤマのドラマ企画が立ち上がりしばらく経ちましたが、ここ数年で世の価値観が変化しつつあると感じている方も多いのではないでしょうか。『いや変わってないよ』も『変われないよ』も『でも変わりたい』も、このドラマを見ながら隣にいる誰かと話すと、より面白いのでは。シニカルな笑いとともにお届けします。ぜひ」と呼び掛けている。

菊地健雄監督も「オファーを受けた時に、いかにもテレビ東京らしい攻めた内容だと思っていたので、地上波での放送とてもうれしいです! 気楽に見て楽しんでいただきつつ、今の日本におけるさまざまなことについて考えていただける作品なので、ぜひご覧ください。1人でも多くの方に届くことを願っております。そして、なんとわが家でも妻が第2子を妊娠中なので、またとないこの機会に夫婦でもう一度じっくり見直して、出産と子育てに備えます!」と語っている。

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