賃金未払いの衣類販売を中止 ベトナム実習生被害で阪急と阪神

 愛媛県西予市の縫製会社で発生したベトナム人技能実習生11人への賃金未払い問題を巡り、阪急、阪神両百貨店がこの縫製会社で委託生産された衣類の販売を中止したことが13日、両百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングへの取材で分かった。人権配慮を定めたH20の指針は、強制労働や不当な低賃金労働などのない商品を扱うとしている。

 両百貨店は京都市の老舗縫製会社「荒川」が発注元となり、賃金未払い問題が起きた小清水被服工業で委託生産されたパジャマなどを販売していた。H2Oは販売中止に加え、「実習生への救済策を注視する」と説明している。

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