岡山市 23年秋に初アーツフェス 国際音楽祭と芸術祭を再構築

今年のおかやま国際音楽祭のオープニングコンサートで披露されたマイムのパフォーマンス=9月23日

 岡山市は13日、主催するおかやま国際音楽祭と市芸術祭を再構築して2023年度に始める新たな文化芸術イベントについて、「おかやまアーツフェスティバル」と銘打ち、初回を9月1日~11月26日に開くと明らかにした。会期のうち11月4~26日をメイン期間とし、主催事業や市民企画提案事業を集中させて盛り上げを図る。

 市議会市民・産業委員会で報告した。市文化振興課によると、フェスは市と公益財団法人・岡山文化芸術創造のほか、経済団体や学識経験者らでつくる実行委員会が主催。市中心部を主に市の周辺部も会場とする。プログラムや会場の詳細は検討中という。

 9月1日にグランドオープンを迎える新市民会館「岡山芸術創造劇場ハレノワ」とも連携。演劇やオペラなど約20のハレノワの開館事業のうち、いくつかをフェスの事業としても実施する予定。

 国際音楽祭は1994年、芸術祭は63年にスタートし、いずれも秋季に市中心部をメイン会場として各種の催しを展開している。二つの文化発信イベントが同じ時期に行われている現状などを踏まえ、統合して音楽や芸術を一体的にPRする。

 フェスは2024年度以降も続ける方針で、同課は「岡山ゆかりのアーティストといった人的資源や地域の歴史、文化的資源の活用による岡山らしさを発信し、たくさんの人に愛されるようにしていきたい」としている。

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