仙台・青葉区花壇で猫の不審死が相次ぐ 毒性の強い薬物検出で警察が警戒を強化

仙台市青葉区花壇で、猫の不審死が相次いでいます。地域住民によりますと、死んだ猫からは毒性の強い薬物が検出されたということです。警察が周辺の警戒を強化しています。

青葉区の花壇に住む、犬飼玲子さんです。11月30日、自宅近くのアパートの駐車場で飼っていた猫のシャアが倒れているのを見つけ、動物病院に連れていきましたが翌日死んだということです。

犬飼玲子さん「車にひかれたのかなと思ってすぐに病院に連れて行ったら外傷はなく、骨も折れなくひかれた形跡もなく、先生が血液検査からエチレングリコールという毒物が検出されて」

動物病院の医師が調べたところ、猫から自動車用の不凍液などに使われ毒性の強い薬物、エチレングリコールが検出されたということです。

更に6日と7日には、犬養さんと他の地域住民の庭で、同じように口から血を流して死んでいる猫が計2匹見つかったということです。

この地域では、2017年から地域内の野良猫に対し、住民が共同で餌を与えたり避妊や去勢手術を施すなど、地域猫として保護する活動を行っています。

後から死んでいるのが見つかった2匹の猫は、住民が共同で面倒を見ていた地域猫です。

犬飼玲子さん「地域全体で小さな命を守ろうという取り組みをして成功している地域だったので、こういうことが起きるのは予想もしていなかったし非常に残念に思う」

猫の保護活動を始めてから今回のように相次いで不審死するケースは初めてで、町内会の役員からも怒りと不安の声が聞かれました。

花壇大手町町内会今野均代表代行「動物の命を遊び半分かは知らないが、命を奪うことは起きてはならないと思っている」

今野さんら地域住民は、警察や仙台市にネコの不審死について相談していて、警察は周辺の見回りを強化しています。

花壇大手町町内会今野均代表代行「仮に毒が(地域内に有り)、小さいお子さんがそれを分からず自分で飲んだりしたら大変なので/色々対応していこうと考えている」

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