震災で子どもを亡くした遺族ら 幼稚園での毎月の避難訓練義務化を宮城県議会に訴える

幼稚園や保育所での避難訓練のあり方について、宮城県石巻市の日和幼稚園の遺族が県議会を訪れ、毎月訓練の実施を訴え意見交換しました。

県議会の最大会派、自民党県民会議を訪れたのは東日本大震災で石巻市の日和幼稚園に通っていた長女の愛梨ちゃん(6歳)を地震による津波と火災で亡くした佐藤美香さんら10人です。

佐藤さんらは保育所や幼稚園で実施されている地震、火災を想定した訓練のあり方について県議と意見交換しました。

現在の法律では保育所では毎月の訓練が義務付けられていますが、幼稚園では年2回以上となっていて、訓練の実施頻度に開きがあります。

こうした差を埋めるため、佐藤さんは幼稚園での訓練を保育園と同じ回数になるよう、毎月の訓練実施を条例によって義務化することを議員に対し提案しました。

佐藤美香さん「この宮城県から被災地から条例として作っていただき、子どもたちの命を等しく守るようにやっていただければすごくありがたい」

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