大和市長パワハラ問題 問責決議退席した議運委員長が辞任 動議可決で「議会運営への影響避けたい」

大和市役所

 大和市副市長を昨年4月に辞職した金子勝氏(65)が大木哲市長(74)による職員へのパワーハラスメント的言動があったと告発したことを巡り、大和市議会の議会運営委員会は13日、市長への問責決議の採決で退席した委員長の町田零二氏(明るいみらい大和)の辞任を求める動議を賛成多数で可決した。

 動議に法的拘束力はないが、町田氏は「誠に遺憾だが、議会運営への影響は避けたい」などとして辞任届を提出した。

 動議によると、町田氏は11月25日の本会議で「全会一致」の合意の下、委員会提案された問責決議の採決時に退席して棄権した。議事の円滑な進行と合意の履行を促す立場である議運委員長としてあるまじき行為で、議員相互の信頼を損なう行動などと非難した。

 町田氏は「委員会提案であっても、議員個人の意思表明を拘束できるものではない。パワハラ問題は司法の判断が下される前に議会として結論を出すことは留保すべきだと思った」と退席した理由を説明した。

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