バラのアロマを堪能⁉アラビアの“謎の銘菓”『カラモン』を食してみた サッカーどころのアナウンサー3泊4日カタールW杯観戦記“ドーハの街でハットトリック”①

いよいよ、大詰めを迎えるFIFAワールドカップカタール大会。並み居る強豪をなぎ倒し、グループ首位突破を果たした日本代表。私は、現地のスタジアムでひとりのサポーターとしてエールを送っておりました。

【写真を見る】バラのアロマを堪能⁉アラビアの“謎の銘菓”『カラモン』を食してみた サッカーどころのアナウンサー3泊4日カタールW杯観戦記“ドーハの街でハットトリック”①

みなさん、熱戦の模様は十分にご存知だと思います。ここでは、私が現地で驚いたカタールの文化について、お話したいと思います。初回は、帰国後「ひと口でカタールを感じた」と会社の同僚たちを言わしめたお土産についてご紹介します。

ドーハの市街地にある「スークワキーフ」 施設内にはアラビア料理店も併設

市街地の市場でお土産探しに熱中

惜敗するもひとつになって声を届け、現地サポーター同士の絆が深まった日本対コスタリカ戦翌日の11月28日、首都・ドーハの市街地にある「スークワキーフ」という市場で、謎のお菓子を発見しました。

石造りの、まさにアラビアンな雰囲気の市場を奥まで進むと現れるお土産店です。店内に足を踏み入れると、立ち込める数十種類のスパイスの香りが異国情緒を一層高めてくれました。

スターアニスや胡椒、クミンなど20種類以上のスパイスが並んでいましたが、実はアラビア人は辛味が得意ではない人が多いそうで、最も人気なのはマイルド系のスパイスなんだとか。

店主オススメの3品を試食

そして、店主にお土産としておすすめされたのが、色とりどりの『カラモン』なる名前のお菓子。1粒約1リヤル(40円程度)。店主によると、ゼラチンを使っている種類はなんと、カロリーが”ゼロ”だということです。

人気の3種類を選んでもらい購入し、実食。口に入れると「グミ?チューイングキャンディー?」歯ごたえがありつつ、舌の上でスッと溶ける食感が気に入りました。

写真左のお菓子は、例のカロリー”ゼロ”のゼラチンの周りに、砕いたピスタチオがぎっしり。べっこう飴のような味わいで食感はももっちり。周りのナッツのザクザク感が楽しい一品です。

写真中央の白いお菓子は、ミルキーな味わいにふんわりと上品なスパイスの香り漂う砂糖菓子。そして、写真右のお菓子はなんと、周りに乾燥させたバラの花びらが散らしてあります。花びらには何の味付けも施されていないようですが、まるで香水のようにバラの芳香が強く、しばらく口の中に風味が残るので、エレガントな気持ちになれます。

これ以外でも中東のスイーツは、どれも砂糖の甘さを際立たせたものが多い印象でした。カタールには『アラビックコーヒー』というスパイスを入れた苦味の強いコーヒーがあり、どのスイーツもこのコーヒーと相性が抜群だなと感じました。

魅力高まる観光地 カタール

この市場、私が行った時はグループリーグ真っ最中で観光客が多く、混雑していましたが、大会が終われば、もう少し観光しやすくなるでしょう。カタールはワールドカップをきっかけに観光地としても、世界中から人を呼び込みたいとしています。

ドーハ市内は客引きもなく、お土産屋の店主も商品の説明や写真撮影にも快く応じてくれるなど、カタールの人たちはとてもフレンドリー。スタジアムからホテルまでの移動でも不安を感じることはありませんでした。カタールを訪れた際には、ぜひアラビアのお菓子、『カラモン』をお土産に選んでください。

(文:SBSアナウンサー 瀬﨑一耀)

© 静岡放送株式会社