<ジモトピア>チーズケーキが自慢の駄菓子屋に広い公園 開催日以外も!散歩におすすめの浦和競馬場周辺

【上】前地通りに面した駄菓子店の「鈴木さんち」 【下】観覧スタンド正面大型ビジョン前の緑地広場。北側には花壇やベンチ、健康器具などもある=埼玉県さいたま市南区大谷場の競馬場内公園

 JR浦和駅から徒歩20分ほどのところにある浦和競馬場。競馬開催日や練習日以外は広大な土地を公園や広場として市民に開放している。大きな空を眺め、遮るもののない場所で気分をリフレッシュ。ウオーキングやジョギングもでき、犬の散歩をする人も多い。

 同駅東口から南へ、スクランブル交差点を真っすぐに進むと、東方に延びる前地通り商店街に出る。道は緩やかにカーブしながら競馬場に続く。街灯には浦和レッズと競馬場の旗が飾られていて通りをにぎやかにしている。経路の中ほどに金、土曜日限定で開く駄菓子屋「鈴木さんち」がある。店主の川崎智津子さん(67)が2008(平成20)年、実家に開店。家族の思い出の詰まった家を手放したくないとの思いで始めたという。最近は卵にこだわった手作りチーズケーキが評判で、「コンビニスイーツには負けない」と智津子さんは胸を張る。

 商店街から続く住宅街を通り抜けると左手に急に道路が開け競馬場の正門が見えてくる。脇の坂道を下り、小さな門をくぐった瞬間、その広さに驚くとともに解放された気分になる。場内の公園へ行くには砂地の広い馬場コースを渡らなければならないが、歩行者のために渡り板やシートが設置されており、楽に歩けるようになっている。コースは1周1.2キロ。大型ビジョン前の緑地広場は特に大きく、伸び伸びと散歩ができる。

 散策を楽しんだ後、入ってきた門と逆方向に進むと馬場コースを横切り、一般道に出られる。出てすぐ横にやや高台になった太田窪四丁目公園がある。大きな滑り台やアスレチック的な遊具がいっぱいで親子連れがよく訪れる。

 高台なので競馬場がよく見え、開催日には競走馬の集団が勇壮に、大きな地鳴りとともに駆け抜ける姿を見ることもできる。帰りは同じ道を帰ってもよいが、このまま公園からまっすぐ200メートルほど東に行くと産業道路にぶつかる。すぐ右手の「細野」バス停から浦和駅に戻ることも可能。近くにはカフェやハンバーガー店もあり、バスの時間を見計らいながら休憩も取れる。

 【メモ】浦和競馬場=電話048.881.1764。公園利用日・時間については公式サイト参照。

【下】いろいろな商店が並ぶ、程よい道幅で長く続く前地通り

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