大阪・京橋の激安センベロ酒場3軒と〆ラーメン!おでん、どて焼き、チューリップ

旅人へひとこと

朝イチから「せんべろ」を楽しめる京橋はお一人様でも大歓迎です

食の都・大阪の中心にある大阪市24区を順番にご紹介する「大阪市24区グルメ旅」、第2回は大阪市都島区です。

都島区は大阪駅などがある北区の一つ東側、区名と同じ都島駅もありますが、大川沿いの桜が美しい桜宮辺りが良く知られたところでしょうか。

今回はその桜宮からJRでもう一駅、京橋にやってきました。

駅名になっている京橋という名前ですが、今の町の名前には「京橋」はありません。

大阪城の北側にかかる橋がこの駅の由来。東京を始め全国にも「京橋」の地名がありますが、多くは京都への起点として栄えました。

大阪の京橋は寝屋川に掛かっており、大阪城を起点とした京街道、落語でも度々登場する「野崎参り」の大和街道に繋がっています。

昔からの大阪人なら、「京橋は」と聞くと「ええとこ」と答えるに違いないのですが、京橋に詳しい友人に聞くと、大阪らしいごちゃ混ぜ感満載の町とのこと。

写真にも写っていますが、ローマの「真実の口」、ニューヨークの「自由の女神」が同居するある種節操のない町並みですが、それも含めて懐の深さを感じます。

かつては大阪城の北側の武家屋敷、そして、その後戦中は軍需工場が建ち並び、戦後も様々な工場があったといいます。京橋駅の東側に庶民的な飲み屋街が連なるのはその頃からの影響だとか。

そんな京橋で、朝から飲める立ち飲み屋さんの絶品メニューを今回はご紹介。

朝10時には開店即満員。千円札を握って空いてるお店に飛び込め

JR京橋駅の東側には、昔ながらの飲み屋が並んでいます。

中には朝10時にはオープンするお店も。

ほとんどが数百円で一杯飲めて、アテは100円、200円と驚くばかり。

オープンして30分もすればどこも満員なので、空いている所を見つけたら千円札を握って飛び込んでみましょう。

1.七津屋「どて焼き」

「大瓶ビール」が380円、「酎ハイ」は280円、アテは税抜きなら本当のワンコイン、税込みで110円からと良心的にもほどがある。

甘みよりもキリッとした塩味の強いタレが最高のどて焼き

ここでのおすすめは「どて焼き」(1本120円)

牛すじ肉を味噌やみりんで甘辛く煮た立ち飲み屋の定番ですが、ここはそのタレが絶品です。余ったるいお店も多いのですが、キリッとした塩味の強い味わいで、ビールに最適です。

揚げ物も「ちくわ」や「あじフライ」が110円からと気軽に楽しめますが、120円の「ハムカツ」がまたイケます。しっかりとした厚みで揚げたてにどぼどぼと多めにソースをかけて、あーーーうまい。

立呑み処 七津屋 京橋店

〒534-0024 大阪府大阪市都島区東野田町3丁目2−13

2.まつい「おでポテ」

2軒目は、京橋駅からすぐの所にある『まつい』さん。昭和27年創業、串カツ、おでん、どて焼きと看板にあげて、王道の立ち飲みやさんです。

1本100円からの串カツ、もちろん大阪の串カツ店なら当たり前の「紅生姜」(100円)もありますが、

ここはおでんがうまい。この日は「ねぎま」(180円)と、油揚げで刻んだ青ネギを包んだ冬季限定の「ネギ袋」(200円)をチョイス。

そして忘れちゃいけないのがこちら。

おでんだしが染みこんだ温かいポテサラがたまらない!

ポテトサラダです。おでんのポテトサラダなので「おでポテ」(300円)

しっかりと煮込まれたおでんのじゃがいもと玉子をオーダーが入ってから潰してマヨネーズで和えて作ります。+150円で牛すじも入ってさらにパワーアップ。

できたてで温かいポテトサラダ。出汁の香りがプンと香るたまらないポテサラ、いや「おでポテ」です。

京橋 立ち呑み串かつ 酒房まつい

〒534-0024 大阪府大阪市都島区東野田町3丁目5−1

3.でんいち「でかうまチューリップ」

3店目はビルの奥まったところで営業している『でんいち』さんへ。

こちらは先日15周年を迎えた比較的新しいお店。もちろん揚げ物、串カツ、おでん3種の神器は備えた上で、炒め物や一品物も充実しているので、ガッツリ食べたいときでもおすすめです。

なかには「ナンマヨ」(410円)なんて、ついついつまんじゃうアテもあったりするので、色々と楽しめます。

チューリップというより花びら。でかい、うまいチューリップ

こちらで必ず頼みたいのが「でかうまチューリップ」(230円)

鶏の手羽元を使用したチューリップは、柔らかく美味しく仕込むのは面倒なのでゴロンとした形状のものが多いのですが、こちらのチューリップ……おぉ、サックサクの熱々で激ウマですやん。

チューリップよりも大きく開いた花びらのような形状はインパクトがあります。

これはいいなぁ。

でんいち

〒534-0024 大阪府大阪市都島区東野田町3丁目10−19 京橋サンピアザビル 102

はぁ……食べた、飲んだ……

いやいや、これで終わってはもったいない。最後に〆をしたいなぁって方に。

4.麺処 愛媛ん軒

〆と言えばラーメンですよね(え?違う?)

京橋にも色々とおすすめのラーメンはあるのですが、今回は『愛媛ん軒』へ。

元々は愛媛の食材を活かした居酒屋さんでしたが、コロナ禍でラーメン店に転身。店主は全国のラーメン店を食べ歩いて、年間で600食は食べているとのこと。東京なら、広島なら、岡山ならと次々とあそこをあれはうまい、あの店でこんなことを教えてもらったと話が止まりません。

レギュラーメニューは「クリア」と「ホワイト」

写真は「ホワイト」ですが、鶏×鯛アラ出汁に麦味噌を加えた白湯ラーメンと要素が多すぎます。

期間限定ラーメンも力が入っていて、この日は「愛媛レッド」

『WE LOVE 京橋農園』で採れた地元の京橋ハバネロ、京橋タカノツメでしっかり辛みをつけたラーメンを提供していました。

1杯につき100円をこども食堂『京橋、都島こどもカレー食堂』に寄付と素敵な取り組みもやっておられます。

愛媛・今治の「焼豚玉子飯」もいただけますよー。朝から飲んで、しっかりとしめました。京橋はやっぱり「ええとこ」ですね~。

■こちらでもオススメのお店などを紹介しています!

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ライタープロフィール:https://t.co/xeTefXOJ29

麺処 愛媛ん軒

〒534-0024 大阪府大阪市都島区東野田町3丁目11−17

*この記事は2022年11月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:があ

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