歌手・加藤登紀子が語る「ロシアと戦争」、国境を超えて人の心をつなぐ歌──新刊『百万本のバラ物語』12月21日(水)光文社より発売!

加藤登紀子の著作『百万本のバラ物語』が12月21日(水)に光文社より刊行される。

ラトビアで悲しい子守歌として生まれ、ロシア語のラブソングに翻訳されたのちに、ソ連で大ヒットした「百万本のバラ」。歌手の加藤登紀子が日本語訳で40年近く歌い続けるこの歌は、国境を超えて、人の心をつなぐ歌としての運命を生きている。 「百万本のバラ」を作った人たちの運命、どこかでこの歌をうたっているはずの人の今──果てしない世界の放浪者のように、とぼとぼと、したたかに生き続けているこの歌を改めて見つめてみると、そこには大きな歴史に翻弄されようとも、なんとか生きてきた一人一人の物語があった。 ロシアとウクライナをはじめとする周辺国、そして加藤登紀子が生まれた満州(中国東北部)のハルビン……そこに生きる人、そこを追われた人たちとの出会いを、1本ずつバラを束ねていくように、自身の歌と人生とともにつづる。

“ここに書いたのは、私が巡り合うことになった、「はみだし者たち」の物語だ、と思ってください。

「百万本のバラ」に込められた無限大の愛は、壮大な失恋です。でも果たされぬ恋だからこそ生き続けるのです。

敗れることを怖れず、夢を抱き続ける勇気。

この歌を生み出したすべての人に、この歌を愛したすべての人に、どんな時も共に生きていると伝えたくて、この本を書きました。

どんな時も、今生きているあなたが主人公であり、希望です。”

(プロローグより)

推薦文

佐藤 優(作家・元外務省主任分析官)推薦!

「歌に国境はない。ウクライナ戦争下でもウクライナ、ロシア両国で愛され、歌われる『百万本のバラ』が人々の心を変える日が来る。」

【加藤登紀子(かとう ときこ)プロフィール】

1943年、中国東北部ハルビン市に生まれる。65年、第2回アマチュアシャンソンコンクールで優勝し、歌手デビュー。翌年に「赤い風船」で日本レコード大賞新人賞、69年に「ひとり寝の子守唄」で、71年に「知床旅情」で日本レコード大賞歌唱賞を受賞。「愛のくらし」「百万本のバラ」「時には昔の話を」「難破船」などヒット曲多数。著書に『青い月のバラード』『運命の歌のジグソーパズル』『哲さんの声が聞こえる』などがある。

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