年俸総額3億ドル超のメッツがコレアに興味 リンドーアと三遊間か

アーロン・ジャッジ、トレイ・ターナー、ザンダー・ボガーツなど次々に大型契約が成立する今オフのFA市場において、まだ市場に残っている最大の注目選手がカルロス・コレアだ。ターナーやボガーツよりも若いため、彼らを上回るような長期大型契約を手にする可能性があるとみられている。再契約を目指すツインズや大物遊撃手を欲しがっているカブスが熱心にコレアを追いかけているようだが、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、すでに年俸総額が3億ドルを突破しているメッツもコレア獲得に興味を示しているようだ。

ローゼンタール記者は「煙がある。どれくらい大きな炎かはわからないけれどね」というメッツ関係者のコメントを紹介。「火のない所に煙は立たぬ」という諺があるように、少なくともスティーブ・コーエン・オーナー、ビリー・エプラーGMら首脳陣がコレア獲得を検討していることは間違いなさそうだ。ただし、エプラーGMはこの件に関してコメントを避けている。

今オフのメッツは、エドウィン・ディアス、ブランドン・ニモの両選手と大型の再契約を結び、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナらを補強。ぜいたく税のルールに基づいて計算した年俸総額は史上初の3億ドルを優に超えて3億5000万ドルに迫っており、ぜいたく税のペナルティを含めると、コーエン・オーナーは来季だけで4億2000万ドル以上を支払う計算となる。そこにコレアを加えようとしているのだから驚きだ。

コレアの魅力は攻守にハイレベルな実力を持っていること、現在28歳と若いこと、そしてクオリファイング・オファーの対象ではないこと。来オフ以降もコレア以上の大物選手が市場に出てくる可能性はあるが、そうした選手は間違いなくクオリファイング・オファーの対象となり、獲得するためにはドラフト指名権を犠牲にしなければならない。それを避けるために、今のうちにコレアを確保しておくという選択も間違いとは言えないだろう。

なお、メッツの正遊撃手にはコレアと同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドーアがいるため、メッツがコレアを獲得した場合、WBCプエルトリコ代表と同じように、三塁コレア、遊撃リンドーアの布陣になるとみられる。

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