警視庁の職務質問巡り賠償命令 トルコ人男性、暴行と主張

 警視庁の警察官から2020年に職務質問を受けた際、地面に引き倒されるなどしたとして、トルコ国籍の男性が東京都に500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(野口宣大裁判長)は14日、5万円の支払いを命じた。代理人弁護士によると、男性は7日に事故に遭って亡くなったが、民事訴訟法の規定により訴訟を続行した。

 訴状によると、男性は20年5月、東京都渋谷区を車で走行中、パトカーに停止を求められ、降車した警察官に「車の内部を調べたい」と言われた。捜索を拒み発車すると再びパトカーから停止指示を受け、車外に出たところ、警察官に羽交い締めにされたなどと訴えていた。

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