ジャイアンツがコレア獲得 FA史上2番目となる超大型契約で合意

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の獲得に失敗したジャイアンツがついに大物FA選手を射止めた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツはオプトアウト権を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となっていたカルロス・コレアと13年3億5000万ドルの超大型契約で合意に至ったようだ。遊撃手としてはフランシスコ・リンドーア(メッツ)の10年3億4100万ドルを上回る史上最高額。FA契約としてはジャッジの9年3億6000万ドルに次ぐ2位の金額となった。

昨オフ、アストロズからFAとなり、ツインズと3年1億530万ドルの契約を結んだコレアだったが、この契約には毎年オフにオプトアウト権を行使できる条項が盛り込まれていた。現在28歳のコレアは、今季ツインズで136試合に出場して打率.291、22本塁打、64打点、OPS.833を記録。昨季に続いて攻守両面で安定した活躍を見せ、シーズン終了後にオプトアウト権を行使した。

昨オフにアストロズからFAとなった際、コレアはアストロズから5年1億6000万ドルの再契約オファーを提示されていたが、これを蹴ってツインズと契約。コレアの今季の年俸は3510万ドルだったため、アストロズからの5年契約のオファーを拒否した結果、ツインズとジャイアンツから合計14年3億8510万ドルの契約を得たことになった。自分の実力に自信を持ち、5年契約を蹴ったコレアの判断は正しかったと言える。

ジャイアンツは昨季限りでバスター・ポージーが引退し、新たな「球団の顔」を必要としていた。地元出身のジャッジ獲得を目指したものの、ヤンキースとの争奪戦に敗北。しかし、その資金をコレアに投入することで念願のスター獲得を実現させた。多くのFA選手とは異なり、コレアはまだ20代。ジャイアンツは今後、コレアのチームの中心に据え、新たな黄金期を築くためのチーム作りを進めていくことになる。

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