猫はどうして窓辺が好きなの?窓辺で見張る「ニャルソック」の心理

愛猫が窓の外をじっと見ていることはありませんか?愛猫家のあいだでは「ニャルソック」とも呼ばれる行動ですが、一体どんな気持ちで外を眺めているのか気になりますよね。今回は「ニャルソック」中の猫の生態について、獣医師の藤井仁美先生にお話を伺いました。

どうして窓辺が好きなの?

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ねこのきもち投稿写真ギャラリー

1日のうち猫が起きている時間は8時間程度ですが、そのうち窓際で過ごす時間は80分もあるといわれています。外を眺める際に、出窓やキャットタワーなどの高い場所を好むのは、視野が広くなるためでしょう。
ただ、猫もずっと外を眺め続けているわけではなく、窓辺にとどまって休憩していることもあります。窓から入ってくる日差しがとても心地よく、まどろんでいる時間も多いはずです。

窓の外の生き物に夢中になっていることも

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「ニャルソック」中の猫は、小鳥などの生き物を目で追っていることも。室内飼いの猫にとって、窓の外の景色や鳥などを眺めることはいい刺激になります。「ニャルソック」の時間は猫にとって刺激がありつつ、まったりと過ごせるいい時間なのですね。

猫が窓辺にいるときに気を付けるべきことは?

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窓越しとはいえ、鳥などの生き物を観察している猫はひそかに興奮しています。そんなときに飼い主さんが背後から触ってしまうと、猫がびっくりして、防衛本能からひっかいてしまうことがあるかもしれません。「ニャルソック」中は必要以上にかまわず、野生気分をたっぷりと堪能させてあげましょう。

外の景色を見たり、生き物を観察したり、ときには休憩したり……猫にとって「ニャルソック」は、とても刺激的で楽しい時間なのですね。熱心に何を見ているのか気になってしまいますが、愛猫が集中しているときはそっと見守ってあげましょう。

お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2022年4月号『「よく寝る子」は起きてるときって、何してる? ねこの8時間』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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