香川県警で「似顔絵」講習会 特徴捉え犯人逮捕へ 2021年にはひき逃げ犯の検挙につながった事例も

事件解決の手がかりとして「似顔絵」を学びます。香川県警が事件の際に速やかに容疑者の似顔絵を作るための講習会を開きました。

容疑者などの特徴を捉えた似顔絵が描ける人材を育成し捜査に役立てようと、香川県警が毎年行っています。さまざまな部署から約25人が参加しました。

講師を務めるのは元香川県警職員でクラフトデザイナーの林田英樹さんです。

(記者リポート)
「職員たちは写真を見て似顔絵を描く練習を行っています。大切なポイントは、目と鼻の位置と、特徴を大きく描くことです」

顔の中で目と鼻の位置は多くの人が同じような位置にあるとされています。そこから特徴的なパーツを大きく、わかりやすく描くことが似顔絵を作る際のポイントです。

香川県警によると、防犯カメラなどの映像技術は向上しましたが、特徴を捉えた似顔絵は印象が残りやすく、捜査において重要になるとのことでした。

香川県警では2021年、31件の似顔絵を作っていて、その中にはひき逃げ犯の検挙につながった事例もあるそうです。職員らは、顔や服の特徴を思い出しながら似顔絵を作っていました。

(参加した20代職員は―)
「実際の現場を想定して、被害者の方も一瞬しか被疑者を見ていない場合もありますので、そういった時に、自分も被害者の立場になってみて描けるというのは勉強になりました」
「難しかったです。全然どんな人だったか思い出せないです。少しでも捜査の役に立つように、積極的に似顔絵を描く機会があれば、できたらいいなと思います」

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