れいわ新選組初の代表選が18日開票!三つ巴の戦いを制すのは現職?女性連合?民間候補?

れいわ新選組 ホームページより

2019年に結党した国政政党「れいわ新選組」が初めて実施する代表選が12月8日に告示され、12月18日に所属議員や会員による開票が行われます。届け出順に、現代表の山本太郎氏(48)、同党衆議院議員の大石あきこ氏(45)・くしぶち万里氏(55)の共同代表連合、経済評論家で作家の古谷経衡氏(40)の3陣営4氏が立候補しました。この記事では、各候補者の経歴や訴えていることを紹介します。

「安心して休める社会へ」もう少し私に舵取りを! 山本氏

山本氏は1974年生まれ、兵庫県宝塚市出身です。

1991年から俳優として活動し、映画やテレビドラマなどに出演。

2011年の東日本大震災後に始めた反原発活動をきっかけに、2013年参議院議員選挙(東京選挙区)に初めて立候補し、当選しました。

2019年にれいわ新選組を立ち上げ、代表に就任しました。同党の国会議員は衆参両院で8人となっています。

山本氏は以下のことを訴えています。

・堂々と休める社会、安心して休める社会へ

・中規模の政党となり、政権交代にもリーチしていけるような一翼を担える存在に発展していく

・徹底的な積極財政で長年の苦しみから人々を解放するミッションをクリアするための基礎づくり

山本代表を野に放ち、党内革命を 大石氏・くしぶち氏

今回の選挙戦で唯一、2人で立候補している陣営です。当選した際には、2人が共同代表に就任すると表明しています。

大石氏は1977年、大阪市生まれ。大阪大学大学院環境工学専攻を卒業。

大阪府職員などを経て、2021年衆議院議員選挙で初当選しました。

くしぶち氏は1967年生まれ、群馬県沼田市出身。立教大学社会学部卒業後、NGOピースボート事務局長や法政大学国連グローバル・コンパクト研究センター共同代表などを経て、2009年衆議院議員選挙に立候補して初当選。2021年衆議院議員選挙で落選するも、2022年に山本太郎氏の辞職に伴い繰り上げ当選しました。

大石氏・くしぶち氏は以下のことを訴えています。

・あなたが主役の政治

・あなたが困らない・戦争にいかない

・山本太郎をひとりにしない

・党内に「ボランティア事業部」を設置

・山本代表を野に放ち、党内改革

正統中道政党への脱皮で新風吹き込む 古谷氏

古谷氏は1982年札幌市生まれ。今回、唯一の党外からの立候補者です。

立命館大学文学部史学科(日本史学専攻)を卒業後、ライター・編集として書籍を手掛けてきました。

2022年に令和政治社会問題研究所所長に就任しました。

古谷氏は以下のことを訴えています。

①「NO」を言い続ける“正統中道”政党」への脱皮を目指します

②2029年までに、非自民連立政権に参画することを目指します

③「自己責任論」「歴史修正主義」「ヘイトスピーチ」「野党への攻撃や揶揄」「民主主義や平和主義への冷笑」等にとりわけNOを示し、さらに断固として反撃します

④「山本太郎の個人商店」からの発展的進化を目指します

⑤党代表選挙規則第11条の2(※オーナーズの配分票)の改定 党員の代表選挙における資格条件を改良します

議員、会員の18票がれいわの未来を決める

れいわ新選組の代表選のルールを見ておきましょう。

まず、出馬の条件では、国会議員1人の推薦があれば、誰でも立候補できると規定しています。このため、党所属議員ではない古谷氏は、「同じ松戸市民」の舩後靖彦参議院議員から推薦を受けて立候補しました。大石・くしぶち陣営は天畠大輔参議院議員から推薦されています。また、山本氏のように「自薦」での立候補も可能です。

今回から「共同代表制」を導入するため、当選者は共同代表を指名することになっています。現時点で、大石氏・くしぶち氏は2人で共同代表を務め、古谷氏は山本氏を指名することを表明しています。山本氏は当選後に明らかにする考えを示しています。

代表選に投票できる有権者は、党に所属する国会議員や地方議員、全国の会員などです。票数は全18票で、このうち9票は国会議員(8人)と党役員(1人)が1人1票を投じます。

一方、地方議員・予定候補者(46人)と有料会員の「オーナーズ」(5473人)はそれぞれ4票が割り当てられており、得票数に応じて按分します。無料会員の「フレンズ」(7332人)は最多得票の候補者に1票を投票できます。

代表選は、山本氏のリーダーシップのもとで国政政党まで成長してきた同党の今後を占うものになります。投票は18日午後5時まで、即日開票される予定です。

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