「市民に望まれ利用されるものを考えた方がいい」浜松市沿岸部の野球場計画が難航…基本計画策定は2023年6月にずれ込む=静岡県議会

浜松市の沿岸部に建設する野球場の計画が難航しています。いまだ球場の案を絞り込めず、静岡県は12月14日の県議会の委員会で、基本計画の策定が2023年6月にずれ込む見通しを示しました。

浜松市の遠州灘海浜公園に建設予定の野球場をめぐっては、球場の照明がアカウミガメに影響を与えることが分かり、球場の案は事業費が最大370億円の「ドーム型」か、最大200億円の「照明なし」に事実上絞られました。

地元の経済界からは、プロ野球やコンサートなどが開催できるドーム型を希望する声が挙がっていますが、財政負担が大きい点や利用料が高く市民が使いにくい点が指摘されています。

14日の委員会では、委員から「本当に市民に望まれて利用されるものが何かを考えた方がいい」として、正確な利用料の算出や野球以外のイベントの実現性の調査を求める声が上がりました。

2022年度内を予定していた基本計画の策定は困難で、静岡県は14日、球場案の絞り込みを2023年2月の議会に示し、6月の議会までに基本計画を策定する意向を示しました。

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