中国、11月の消費5.9%減 コロナ感染で大幅悪化

 【北京共同】中国国家統計局が15日発表した11月の消費動向を示す小売売上高は前年同月比5.9%減となった。2カ月連続で前年実績を下回り、マイナス幅が前月(0.5%減)から大幅に拡大した。新型コロナ感染拡大に伴う当局の外出制限が響き、悪化に歯止めがかからなかった。

 主力の自動車、飲食や家電などがいずれもマイナスとなった。

 中国ではコロナ対策が緩和され感染者が増え、首都北京でも店舗が営業を停止し、宅配も滞っている。年末年始にかけ混乱が続く可能性が出ている。

 11月の工業生産は2.2%増とプラスを維持したが、伸び率は10月(5.0%増)から鈍化した。

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