神奈川・清川の集落近くに出没のクマ捕殺 2年前にも出没して放獣した個体

捕獲されたツキノワグマ(県自然環境保全課提供)

 神奈川県は15日、清川村煤ケ谷の集落近くの山林に設置されたイノシシ捕獲用の箱わなにツキノワグマ1頭がかかっているのが見つかり、2年前に出没して学習放獣した個体とわかったことから捕殺した、と発表した。

 県によると、体長128センチ、体重89キロの雄。同地域で11月から集落近くの山林内に設置したカメラにツキノワグマが写るなどの出没が繰り返されたことから、追い払い活動をしたり、県がわなを設置したりした。いったん出没しなくなり、わなは撤去していた。

 15日午前7時半ごろ、地元が設置していたイノシシ捕獲用箱わなにかかっているのを、見回りに来たわな設置者が見つけた。

 県が調べたところ、2020年に同地域内で人里に出没を繰り返し、同12月に捕獲されて学習放獣したクマと判明。農作物などのある人里への執着が強いと判断し、捕殺した。

© 株式会社神奈川新聞社