クイーン(Queen)の音楽を全編にフィーチャーしたベン・エルトン脚本による革新的ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』。
2002年5月、ロンドンのウエスト・エンドで初演され、センセーショナルなヒットを記録してから21年後となる来年2023年、同ミュージカルが12週間限定の歴史的なレジデンス公演としてロンドン・コロシアムで上演されることが決定した。
ロンドン・コロシアムは、1979年にフレディ・マーキュリーがロイヤル・バレエ団と共演した舞台としても広く知られている。
関係者のコメント
クイーンの大ヒット曲24曲と、このロンドン公演のために再び演出を担当するベン・エルトンの痛快な脚本をフィーチャーした『ウィ・ウィル・ロック・ユー』は、クイーンの伝説的ライヴ・パフォーマンスに匹敵する壮大なスケールのミュージカル作品だ。
クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーは、このミュージカルが再びロンドンのファンを魅了することを喜んでおり、ブライアンは次のようにコメントを寄せている。
「“ウィ・ウィル・ロック・ユー”が生まれたロンドンで、ようやく再演の機会を得られることを大変嬉しく思っています。ディストピア的な企業社会の中で個性を再確立するために戦うという、このショーの元来のメッセージは、初演された当時よりも、さらに今、重要な意味をもっています。誉れの高いロンドン・コロシアムの舞台に登場するのは、全く新しいプロダクションですが、ストーリー、ユーモア、そしてもちろんクイーンの音楽は、これまで以上にあなたの心を打つことでしょう。We WILL Rock You – again!」
そしてロジャー・テイラーはこうコメントしている。
「より大きく、より良く、よりテンポよく、より面白くなって帰って来るぞ…やった!」
脚本家のベン・エルトンはこう述べている。
「誰かが(遺産を管理している団体の)イングリッシュ・ヘリテッジに掛け合ってくれるといいんですが。なにせ、この素晴らしいロンドン・コロシアムは第二種の指定建造物であり、“ウィ・ウィル・ロック・ユー”はその屋根を吹き飛ばすことになりそうなので」
大ヒット作
2002年にロンドンのドミニオン劇場で初演された『ウィ・ウィル・ロック・ユー』は、2014年の閉幕までの12年間で通算4,600回という驚異的な上演回数を記録した、ウエスト・エンド史上最も成功したミュージカルの一つであり、同劇場で上演された他の作品に9年以上の差をつけているロングラン作品だ。世界的現象にもなった同ミュージカルは、これまでに28カ国で上演され、2,000万人の観客を動員している。
『ウィ・ウィル・ロック・ユー』は、楽器や作曲が禁じられ、誰もが同じ服を着用し、同じ思考を持ち、同じ行動をするグローバル化された未来の物語だ。一握りのロック反逆者、ボヘミアンズは、絶対的な支配力を持つグローバルソフト社とそのボス、キラー・クイーンに対抗し、自由と個性、そしてロックの時代を取り戻すために戦っている。希望のない順応主義の現実と折り合いをつけることができなくなった2人の若いはみ出し者、スカラムーシュとガリレオは、ボヘミアンズに加わり、自由と愛とロックが持つ無限の力を見つけ出すために奮闘する。
同ミュージカルは、Phil McIntyre Live Ltd、Queen Theatrical Productions、Tribeca Theatrical Productionsが共同プロデュースを手掛けている。
Written By Tim Peacock