11-12月開催のため日本では「冬の大会」となったFIFAカタール・ワールドカップ2022。
だが、過去には本当に冬に開催されたW杯がある。近年だと2010年の南アフリカ大会と、そして1978年アルゼンチン大会だ。
78年の開催地アルゼンチンは南半球に位置するため季節は日本と逆で、概ね5月から8月が冬にあたる。W杯が行われた6月の首都ブエノスアイレスの気温は日中で15度前後らしく、夜が近づくとさらに冷え込む。
そんなアルゼンチンW杯では多くのチームが長袖ユニを着用していたが、そのレトロなデザインが今見ると新鮮でかっこいい。ここでは、その数々のユニフォームをサラッとご紹介しよう。
アルゼンチン(開催国)
アルゼンチン代表 1978 adidas ホーム
選手:ホルヘ・マリオ・オルギン
自国開催の78年大会でW杯を初優勝。中央にブルーを配するスタイルが実にアルゼンチンらしいこのユニフォームは、文字通り記念すべき一着となった。
オーストリア
オーストリア代表 1978 Puma ホーム
選手:ブルーノ・ペッツァイ
現在はレッドをメインカラーとするオーストリアだが、以前はこの78年モデルのようにホワイトとブラックがホームキットのカラー。国章がベースのエンブレムと大きめの襟、そして袖口まで延びるラインがカッコいい。
スペイン
スペイン代表 1978 Deportes Cóndor ホーム
選手:エウヘニオ・レアル
シンプルでレッド一色のクラシックなデザインは、現在のスペインのユニフォームとはだいぶ異なる。当時ジャケットなどのウェア類はadidas製だったが、ユニフォームはマドリードに拠点を置くスポーツブランドが担当した。
イタリア
イタリア代表 1978 Baila ホーム
選手:ガエターノ・シレア
サプライヤーロゴが見当たらないためにパッと見た感じではブランド不明だが、この当時はイタリアのBailaがサプライヤーを担当していた。このシンプルさは後のKappa製キットにも通じるものがある。
ドイツ
西ドイツ代表 1978 Erima ホーム
選手:リュディガー・アブラムチク
ドイツといえば今も昔もadidasのイメージが圧倒的に強いが、70年代には同じドイツのブランドErimaがサプライヤーだった時期がある。ある意味では大変貴重なユニフォームだ。画像ではよく見えないが、大きめの襟付きとなっている。
ブラジル
ブラジル代表 1978 adidas ホーム
選手:ジーコ
今でこそブラジル=Nikeのイメージだが、それ以前はいくつかのブランドを転々としていた。この時代はadidasとパートナーシップを結んでいたが、その後はTopperやUmbroなどのブランドとコンビを組むことに。
フランス
フランス代表 1978 adidas アウェイ
選手:アンリ・ミシェル
この時期のフランスのユニフォームは、70年代や80年代を代表するものが多い。78年大会のアウェイは定番のデザインではあるが、国旗色の配したが大変オシャレで見事な一着。
オランダ
オランダ代表 1978 adidas ホーム
選手:アリー・ハーン
レトロウェアとして人気が高いオランダの復刻版ユニフォームだが、その定番となっている一つがこの時代のキットだ。オレンジとブラックのスタイリッシュなカラーコンビネーションに、“立ち姿のライオン”を左胸に配するデザイン。シンプルながらも力強い印象を与える。
70年代ユニフォームではないが、クラブ・代表チームの珍しい長袖ユニフォームが「Qoly × LFB Vintage」で入手可能。眺めているだけでも楽しいはず!