高校生ら姫新線存続求め署名提出 沿線の11校参加、JR岡山支社へ

JR姫新線の存続などを求める署名を須々木副支社長(右)に手渡す高校生ら

 存廃問題が持ち上がっているJR姫新線の存続を求め、真庭市など岡山県内の沿線5市町にある11高校の生徒らが15日、生徒、保護者らから集めた4865人分の署名をJR西日本岡山支社(岡山市北区駅前町)に提出した。

 勝山、真庭(以上真庭市)が呼びかけ、津山、作陽、美作、津山東、津山工業、津山商業(以上津山市)、共生(新見市)、林野(美作市)、勝間田(勝央町)が参加した。署名に添えた文書では「生徒の多くが姫新線を利用し、廃止になれば通学が困難になり、学校生活に多大な影響が出る」と訴え、路線存続や利便性向上を求めている。

 勝山高生徒会長の2年友金日向さん(17)ら生徒4人と、太田昇真庭市長が署名を須々木淳副支社長に手渡した。須々木副支社長は「現状と課題を踏まえ、連携して将来の在り方を考えたい」と応じた。

 提出後、友金さんは「路線が守られるよう願っている」、太田市長は「姫新線は重要な社会インフラ。存続に向け、引き続き利用促進に取り組む」と述べた。

 JR西は4月、岡山県内の姫新線3区間をはじめとする17路線30区間を「利用が少なく自力での維持が困難な路線」とした。県内の姫新線沿線自治体とJR西は利用促進策の検討を進めている。

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