「公認も推薦もできない」静岡市長選で自民静岡支部は山田県議を推薦せず…市議団は難波元副知事の推薦方針固める

2023年4月の静岡市長選をめぐり、山田誠県議(60)と難波喬司元副知事(66)から推薦願を受けている自民党。自民党静岡支部は12月15日、山田県議を推薦しないことを決定、自民党市議団は難波元副知事を推薦する方針を固めました。

12月15日午前、総務会を開いた自民党静岡支部。メインの議題は、2023年4月の静岡市長選に出馬を表明し、支部に推薦願いを出している自民党の山田県議と難波元副知事の2人の扱いについてでした。1時間ほどに及んだ議論の末、出した結論は…。

<自民党静岡支部 井上恒彌幹事長>

「県議会議員の山田氏の処遇についてどうするか議論した。申し訳ないんですが、公認も推薦もできないということでお断りする」

なぜ、所属議員である山田県議を支援しないと決めたのか。自民党としては元々、現職の田辺信宏市長の支援で一本化するために、山田県議に対して再三、出馬しないよう説得を試みたものの、受け入れてもらえませんでした。そのため、党内からは「山田県議を懲罰すべき」という声も挙がるなど、関係はこじれているのです。自民党の厳しい判断を受けて、山田県議は…。

<静岡市長選に出馬を表明 山田誠県議>

「私としては残念です。私自身にも何らの落ち度もあったかもしれないが、信じている部分もあったので非常に残念」

静岡支部の15日の議論では、党内から独自候補の擁立を求める声も上がったといいますが…。

<自民党静岡支部 井上恒彌幹事長>

「そんな簡単なもんじゃない、政令市の市長ですから。選挙やる側からすれば、当選する人を応援したい。落選してもあまり意味ないよね、何も市政に期待できませんので」

一方、難波元副知事の推薦については、市議会最大会派の自民党市議団が政策協定を結んだ上で推薦する方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。政策協定には「第4次総合計画の推進」や「リニア新幹線事業の推進」など、14項目が盛り込まれているということです。

市議団の方針を受けて、自民党静岡支部は12月22日に再び総務会を開き、難波元副知事を推薦するかどうかを決める方針です。

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