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2022年12月15日に公開された動画のテーマは……ポスト岸田はだれ?暗躍する政治家たち
ゲストに弁護士で人権人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、次の首相候補について語っていただきました。
【このトピックのポイント】
・ポスト岸田に茂木氏、河野氏、麻生氏、菅氏の名前が上がる。資金力では林外相が一歩リードか
・次の首相について菅野氏「自分の言葉でしゃべれる人になってほしい」千葉氏は話し方見せ方の重要性に言及
・菅野氏は「噛みあった議論」の重要性に言及。幅広い論点への理解が首相には求められる
動き出す「ポスト岸田選び」茂木・河野を押しのけ麻生・菅の可能性も
菅野氏は記事の内容に「だれがそう言ってるんですか?」と懐疑的。
このような記事が出る背景には、閲覧数を増やしたい書く側の意図に岸田首相交代を望む層が乗っかるという構造があるのでは、と菅野氏は分析します。
民主党政権時代に取材を受けた際の経験も踏まえ「メディアの見方って不可思議に思ってみています」とコメントしました。
ポスト岸田の有力候補について菅野氏は「自分の言葉でしゃべれる人になってほしい」とのこと。
菅野氏「安倍さんも菅さんも岸田さんもそれぞれキャラは違うけど、どなたも公の場で血の通った言葉をしゃべる人ではない」
政治家のスピーチ原稿は多くの場合、秘書が作成しています。千葉氏は「秘書の方は書くことに慣れている専門家なので、話し言葉として通じる言葉をチームとして作ることがおろそかになっているのでは」と分析します。
千葉氏は話し言葉に焦点をあててスピーチを作成するチーム作りに言及。また、メディアに言葉が切り抜かれる点を踏まえた上で、有権者が興味を持つような言葉選びや遊びのある話し方、見せ方ができるスキルの重要性についてコメントしました。
MC鈴木「そうなると麻生さんが最有力候補になりますね」
菅野氏「言葉に血が通いまくっているときがありますよね」
また、近年はSNSの発展も顕著です。千葉氏は「失言だととりあげられない言葉選びをするバランス感覚も重要」とコメントしました。
MC鈴木「じゃあ麻生さんは候補から外れるかな」
SNSといえば河野氏。若い世代からの注目度で言えば他の政治家よりリードしているといえるのではないでしょうか。
「ポスト岸田」の資金力は?1位は林芳正外務大臣
自民党総裁選の戦略にも関連する政治家の資金力。有力候補の中では外務大臣を務める林氏が1位でその後に河野氏、茂木氏と続きます。
この記事に対して菅野氏は「民主党で党の代表になるのに資金力が影響すると感じたことはない」とコメント。政党によって党首に求められるものには違いがあるようです。
ここで話題は過去の首相のことに移ります。
すごいと感じた首相について菅野氏は「あまりいない」とコメント。逆にどういう時にすごいと感じるかについては「質問したときに考えが違っても噛みあうかどうか」をあげました。
菅野氏によると、質問をしたときに論点をずらして逃げる政治家もいるとのこと。「噛みあった議論を見せようという心意気を感じる答弁者は尊敬する」とコメントしました。
法務大臣を務めた上川陽子氏の名前をあげ「ちゃんとした議論を国民に見せることができたし、自分ももっと意味のある質問を準備しようと思えた」と当時を振り返りました。
噛みあった議論をするには論点について理解していることが不可欠です。
所管の多い首相がどうやって多くの論点について理解を深めていくかについて菅野氏は「様々な大臣を経て首相になるという自民党のシステムの中で培われていく部分もある」とコメント。
菅野氏は、元々安全保障が専門だった安倍元首相が子育て施策について最初は的外れな部分が多かったものの、繰り返し質問される中で理解を深め打ち返すように変化していった点に触れ「なかなかだと思ったことがある」と振り返りました。
最後に菅野氏は「自民党に限らず外交、安全保障、経済といった骨太の分野について(勉強を)積み重ねていく議員が求められている」とコメント。「そこにポストがあることで一歩先行している自民党に対して野党がどう食い下がるかということが試されていると思います」と締めくくりました。
動画本編はこちら!
菅野氏が考える「ポスト岸田」とは?総理大臣に求められる能力とは?
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