字幕問題でNHKが報告書 BPOに再発防止策

東京・渋谷のNHK放送センター

 NHKが昨年末に放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で誤った字幕を付けた問題で放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は15日、NHKが再発防止などの取り組みをまとめた報告書を公表した。検証委は報告書を了承したという。

 同問題を巡っては検証委が9月に「重大な放送倫理違反」との意見書を出していた。

 報告書では再発防止策として放送前に考査室が事前に台本などを見て助言する「事前考査」の対象にBS1スペシャルを追加。さらにNHKスペシャルと同様に番組の提案採択から放送までをチェックする「BS1スペシャル事務局」を設置するなどした。

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