ティラノ大暴れ?福井県に恐竜デザイン駅舎 JR越美北線九頭竜湖駅、アンモナイト形ベンチも登場

乗降客を出迎えるティラノサウルスの頭部のオブジェ=12月15日、福井県大野市の九頭竜湖駅

 福井県大野市のJR越美北線九頭竜湖駅の駅舎とホームに、恐竜をイメージした装飾が施され12月15日、お披露目された。列車に襲いかかろうとする恐竜頭部のオブジェ、恐竜化石をデザインした長さ約45メートルのパネルなどが、和泉地区を訪れる観光客を出迎える。

 越美北線は15日で全線開通から50周年。これに合わせ、同線の利用促進と観光PRを図ろうと装飾を設置した。

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 大野市では和泉地区を中心に、肉食恐竜アロサウルスの仲間のほか、ティラノサウルスの祖先とされるディロングの仲間、アンモナイトの化石などが見つかっている。ホームの壁面上部には恐竜の化石やアンモナイトがデザインされた長さ約45メートルのパネルを設置。壁面下部にはアロサウルス、ディロング、フクイサウルスなどが約30メートルにわたり描かれたパネルを設けた。改札口付近には恐竜頭部のオブジェ、アンモナイト形のベンチを設置した。

 駅舎内には、ティラノサウルスが壁を突き破って出てくるようなトリックアートのほか、フクイラプトルのイラストなどと記念撮影できる顔出しパネル、子ども恐竜のオブジェを設置した。県の補助金を活用し総事業費は1011万円。

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 同市朝日の和泉ふれあい会館と同駅で石山志保市長やJR西日本金沢支社の漆原健支社長ら関係者約30人が出席しお披露目式があり、石山市長は「恐竜が生きていた時代の九頭竜エリアをイメージしてもらえる装飾になった。全国の皆さんに越美北線を利用して大野に来てもらいたい」とあいさつし関係者がテープカットした。

 市観光交流課は「北陸新幹線県内延伸や中部縦貫自動車道の県内全線開通を控えている。より多くの観光客に大野市に訪れてもらいたい」と期待している。

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