池田エライザ「DORONJO/ドロンジョ」舞台挨拶に登場、見ないと、お仕置きだべ~!

「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」のドロンジョの過去をまったく新しい視点から描いた、タツノコプロ創立60周年記念「DORONJO/ドロンジョ」。本作は、主人公の泥川七音(どろかわ・なお)がドロンジョとして悪に手を染めることになるまでの知られざる過去や壮絶な生きざまを描くダークエンターテインメント。

WOWOW連続ドラマ初出演にして初主演を務める池田エライザが主人公の七音、後のドロンジョを演じる。
ドロンジョの敵である、後のヤッターマン2号・聖川愛花(ひじりかわ・あいか)を山崎紘菜、後のヤッターマン1号・高岩田ガン(たかいわだ・がん)を金子大地、ドロンボー一味としてドロンジョと行動をともにする後のボヤッキー・飛悟(ひゅーご)を矢本悠馬、後のトンズラー・匠苑(しょーん)を一ノ瀬ワタル、七音の伯父で育ての親・正治(まさはる)を平山祐介、七音の実母・躑躅我鸞(つつじがの・らん)を霧島れいか、七音の実父・詩音(しおん)を近藤芳正、愛花の父親・誠一郎(せいいちろう)を高橋和也、七音が関わるある事件の捜査を担当する刑事・軍沢(ぐんさわ)を古田新太が演じる。

WOWOWがお届けする“令和のドロンジョ”となる本作は、WOWOWオンデマンドにて全11話が配信中だ。本作の最終回放送・全話配信を記念して、最終話前夜(15日)に地元福岡出身の池田エライザが来福し、舞台挨拶を行った。

黒のベアトップドレスにチョーカーを合わせたスタイルで登場した池田は、開口一番、客席に向かって「ただいまー!」と元気に挨拶をしてくれた。これに応えるように、場内からも「お帰りー!」のコールが。

18歳まで福岡で過ごした池田だが、コロナ禍ということもあり、約2年ぶりの帰省とのこと。現在、福岡市中心部は「天神ビッグバン」と言われる再開発が進んでいるため、「私がよく通っていたお店がなくなっていてびっくりしました!」と驚きを隠せない様子だ。また、会場となったキャナルシティに関しても、家族6人でそれぞれのクリスマスプレゼントを選び、クリスマスツリーの下にみんなで置くというファミリーイベントを毎年行っていたそうで、いまでも帰省するとキャナルシティに足を運ぶと言い、場内は「え?いまでも?」という空気でざわめいた。

そんな本作「DORONJO/ドロンジョ」は、実はコロナ前に企画がスタートしたので、携わっている期間がとても長かったそう。当初はもっとド派手な内容になる予定だったけれど(情勢が情勢なので)、チームが見る人の気持ちに寄り添いたいと思うようになっていったと語ってくれた。

そしてその想いに同調する形で、池田のボクシングとアクションの稽古の話にもどんどん力が入っていく。「実は…肩の周りの筋肉がムキムキになっちゃった時期がありました。その頃ライブもあったので、ちょっとドレスが似合わないなぁとその時は思いました」と、当時の稽古の壮絶さも語ってくれた。また、ライバルである後のヤッターマン2号・聖川愛花(ひじりかわ・あいか)役の山崎紘菜と戦うシーンでは、お互い力加減を慎重に気を付けながら演じてはいたものの、いざ本番となると力が入っていきましたね、と、ボクシングとアクションWの演技に挑んだ充実感を伝えてくれた。

本作の見どころのひとつに、キャラクターの心情を非常にうまくとらえ、映像美に反映していることが挙げられるが、特に印象に残っているシーンとして、「ネタバレになるので何も話せない!」と迷いながらも、義足指導の先生方がとてもゆるい空気感を作って下さり、シーンの重さとのギャップがいまでも印象に残っていると語ってくれた。
(「WOWOWさん!何ミリまでネタバレしていいんですか?」という場内でのやりとりもあり、文字通りミリ単位の調整の中、とても心温まるエピソードとなった)

学生時代は天神・博多で毎日遊んでいたという池田。よく行っていたお店や食べていたものなどでひとしきり盛り上がった後に、最終回を迎える本作を見ている方にメッセージをくれた。「1秒でも、この作品の何かが明日を生きる力になってくれたらと願っています」そして最後に、ここぞ!という博多弁とあのセリフを披露してくれた。「また帰ってくるけん!」「見ないと、お仕置きだべ~!」。

◆タツノコプロ創立60周年記念「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」 WOWOWで12月16日(金)最終回放送
WOWOWオンデマンドで全11話配信中

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