広島県世羅町の農場で飼育されているニワトリから鳥インフルエンザが確認されました。県は、16日、およそ12万羽のニワトリの殺処分や周辺の施設などでの消毒などの作業を始めています。
県によりますと、15日、世羅町にある採卵鶏の農場から死ぬニワトリが増えていると連絡がありました。
立ち入り検査をして鳥インフルエンザの簡易検査をしたところ、13羽のうち10羽が陽性と判定されました。
遺伝子検査を実施したところ、すべてのニワトリで「H5亜型」の鳥インフルエンザと確認されたということです。
県は、この農場で飼育されているニワトリおよそ12万羽の殺処分を始めるとともに、周辺の施設や道路などで消毒作業を実施しています。
また半径3キロ以内を卵や鳥の移動を禁止する「移動制限区域」に、半径10キロ以内を地域外への持ち出しを禁止する「搬出制限区域」としました。
湯崎知事は冷静な行動を呼びかけています。
湯崎英彦知事
「鳥インフルエンザにかかった家きんの肉やあるいは卵を食べることによって、鳥インフルエンザが人に感染したという例は報告されていないので、どうか県民のみなさまには安心いただきたい」
県内で鳥インフルエンザが確認されたのは3例目、今季に入ってからは初めてです。