明治座創業150周年4月『壽祝桜四月大歌舞伎 』 出演者&演目公開

4月は中村梅玉、中村又五郎、中村芝翫、片岡孝太郎、松本幸四郎、片岡愛之助という豪華な顔合わせによる明治座創業百五十周年記念『壽祝桜四月大歌舞伎』。名優たちの織りなす至極の芸は必見。

昼の部は、義太夫狂言の三大名作の一つ『義経千本桜 鳥居前』、酒豪同士の飲み比べや問答が壮快な『大杯觴酒戦強者』、江戸の風情溢れる舞 踊『お祭り』と、祝祭感溢れる多彩な演目で。夜の部は打ってかわって、四世鶴 屋南北の傑作『絵本合法衢』を通しで上演し、悪の魅力を存分に。150周年にふさわしいスペシャルな歌舞伎公演。

演目解説
明治座創業百五十周年記念 『壽祝桜四月大歌舞伎』(ことぶきしゅくおうしがつおおかぶき)
出演:中村梅玉 中村又五郎 中村芝翫 片岡孝太郎 松本幸四郎 片岡愛之助 ほか

─昼の部─
義経千本桜 鳥居前 一幕
兄頼朝から謀反の疑いをかけられ都落ちしようとする源義経のもとに、愛妾の静御前がやっ てきます。義経は静の同道を許さず、代わりに“初音の鼓”を自らの形見にと預けます。一人 残され追手に捕らわれそうになった静は、家臣の佐藤忠信に助けられます。その働きを見て義 経は、忠信に静の守護を託し、西国へと落ち延びてゆきます。静に付き従う忠信はどこか不思 議な雰囲気を漂わせるのでした。
義太夫狂言の三大名作の一つ『義経千本桜』より、様式美に満ちた一幕をご覧いただきます。

河竹黙阿弥作
大杯觴酒戦強者 二幕 (おおさかづきしゅせんのつわもの)
内藤家足軽部屋の場
同書院酒宴の場
足軽の原才助は内藤紀伊守に仕え、大の酒好きでいつも昼間から酔っ払っています。そんな 才助はある日、紀伊守から、酒豪で有名な井伊掃部頭直孝の酒の相手をするように言いつけら れます。二人は飲み比べをし、才助の飲みっぷりのよさに直孝も機嫌がよくなります。才助は 酔うままに戦場の物語をはじめますが、その正体を武田の旧臣馬場三郎兵衛であると見破られ て…。
河竹黙阿弥が初世市川左團次の為に書いた、酒を主題にした痛快な内容で、明治座の太夫元 であった初世左團次にゆかりの深い作品をお楽しみください。

流れは絶えず明治座の百五十年を壽いで
お祭り
日枝神社の祭礼「山王祭」に浮き立つ中へ、いなせな鳶頭がやってきます。ほろ酔い機嫌の 鳶頭は、祭りの若い衆とも絡みながら、派手に踊って見せます。
江戸の大祭を題材にした清元の舞踊です。江戸の活気と粋で、華やかな風情あふれる一幕を ご堪能ください。

─夜の部─
四世鶴屋南北作
通し狂言 絵本合法衢 四幕 (えほんがっぽうがつじ)
立場の太平次
大名多賀家の一門・左枝大学之助は本家横領を企み、家の重宝・霊亀の香炉を盗み取ります。 悪事を重ねる大学之助を諫めた重臣高橋瀬左衛門をも騙し討ちにし、駆けつけた瀬左衛門の弟 弥十郎に、遺恨のあった軍蔵が瀬左衛門を殺したと平然と嘘を語る大学之助。しかし弥十郎は、 大学之助の様子に不審をいだきます。そんな折、霊亀の香炉がふとしたことで瀬左衛門の実弟、 道具屋与兵衛の手に入ります。大学之助配下の立場の太平次は、蛇遣いのうんざりお松の力を 借りて香炉を奪い取ろうとしますが、企みは失敗。与兵衛は、許嫁のお亀とともに香炉を携え、 兄の敵討ちに旅立ちます。一方、太平次は、煩わしいお松も手にかけ、大学之助と次々と悪事 の限りを尽くし…。
大学之助と太平次という冷酷な二人の悪人を主人公に据えて悪の魅力を存分に描く、四世鶴 屋南北ならではの仇討狂言の傑作です。

公演データ
日程・会場:4 月 8 日(土)初日~25 日(火)千穐楽 明治座
※休演日 4 月 17 日(月)
製作 松竹株式会社
主催 株式会社 明治座
公式サイト:https://www.meijiza.co.jp

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