八溝山系でシカ4頭捕獲 栃木県と茨城、福島の協議会 3年目で初めて

八溝山系で撮影されたニホンジカ(福島茨城栃木連携捕獲協議会提供)

 福島と茨城、栃木の3県でつくる「福島茨城栃木連携捕獲協議会」は15日、八溝山系など3県境域で行ったニホンジカの捕獲事業の結果、栃木県との県境に近い山間部で計4頭を捕獲したと発表した。同協議会が捕獲に成功したのは初めて。

 栃木県によると、3県境域でシカの目撃情報が増えていることなどを受け2019年7月に同協議会を設立した。20年度から捕獲を始めたが、生息密度が低いとみられることなどから過去2年間は捕獲に至らなかった。

 本年度は9月5日〜12月2日のうち延べ25日間で、少人数による銃での猟を実施。福島、茨城で2頭ずつ捕獲された。県自然環境課は「捕獲の開始時期を例年より1カ月早めたのが奏功したのではないか」とみている。

 3県境域の国有林では林野庁関東森林管理局(前橋市)の出先機関も連携して対策に当たっており、昨年度捕獲に成功していた。

 

八溝山系で撮影されたニホンジカ(福島茨城栃木連携捕獲協議会提供)

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