CIVILIAN - "聖なる夜"にワンマンライブを開催! Gt.&Vo.コヤマヒデカズに、ワンマン会場・下北沢 Flowers Loftとの関係に迫るインタビューを決行!

生まれて初めてワンマンライブをやったのが、店長・じゃいあん率いる“渋谷club乙”

──12月25日クリスマスの夜にFlowers Loftでワンマンライブをやってくださるとのことで、本当にありがとうございます。

コヤマ:いえいえ、こちらこそ。

──公演の冠が『GIANT 47th Birthday(じゃいあん 47歳 お誕生日)』なんですけれども、うち(Flowers Loft)の店長のじゃいあんとはどういう経緯で知り合ったんですか?

コヤマ:じゃいあんさんと出会ったのはもう相当昔で、かつて渋谷にキノト(渋谷club乙 -kinoto-)っていうライブハウスがあったんですけど、そこの店長をされてて、3人でバンドをやるって決まった本当に最初の頃からずっとじゃいあんさんにお世話になってて、生まれて初めてワンマンライブやったときもキノトでやったんですけど、じゃいあんさんはずっと僕らのことを見てくれてるし、いろんな人を紹介してくれました。

──キノトではじゃいあんさんのイベントによく出演されていたんですか?

コヤマ:キノトのブッキングライブによく出てました。バンドを組んだばかりの頃はまだ全然仲のいいバンドとか知り合いとかそんなにいなかった状態なので、そういう中でじゃいあんさんに紹介してもらったり、キノトで知り合った友達とかバンドマンってのはいっぱいいます。

──じゃいあんさんとは何年ぐらいの付き合いなんですか?

コヤマ:もう10年以上ですね。

──長いですね〜。キノトで思い出があったライブはありますか?

コヤマ:やっぱり今話した一番最初にワンマンやったとき(2010年7月3日、バンド名変更前のLyu:Lyu名義)なんですけど、僕、前に今のバンドの他にもバンドやってたんですよ。でも全部解散しちゃって、ワンマンライブをやったことがなかったんですよ。ワンマンとかツアーとか、あとCDを流通でリリースしたりとか、このバンドが全部初めてなんですよね。それで本当にキノトのワンマンっていうのが自分が生まれて初めてのワンマンライブで、やっぱりそれが一番印象に残ってますね。緊張でもうガッチガチにやってたのはよく覚えてます。

──今回オファーをいただいたときは即決だったんですか?

コヤマ:昨年のクリスマスにも呼んでもらってライブをやってるんですけど、今年もまた呼んでいただけてとても嬉しいなと思ったので、予定空いてるかだけ確認してすぐOKの返事をしました。

──Flowers Loftがオープンしてから何回かライブされていますが、そのときもじゃいあんさんと一緒にされていたんですか?

コヤマ:そうです。Flowers Loftが出来たときからじゃいあんさんからずっと「よかったらライブやってよ」って言われてたんですよね。僕らも最初の頃はお誘いいただいてもなかなか予定が合わなかったりしてたんですけど、でも途中からタイミングが合うときが出てくるようになったので、ぜひ出させてください! ってことで、最近は何回もやらせてもらってます。

──ありがとうございます! Flowers Loftでライブをされてみて、他のライブハウスとここが違うなっていうところがあったら教えていただけませんか?

コヤマ:ライブとは全然関係ないかもしれないんですけど、バーカウンターがめちゃくちゃ綺麗でいいですね。すごく心地いいと思います。ステージも横長というか、キャパに対してのステージの大きさが全然狭いと感じないですし、僕らはけっこう機材が多いのでハコによってはぎゅうぎゅう詰めでもう立ってやってるだけで精一杯みたいなライブハウスもけっこうあるんですけど、とてもやりやすいと思います。

──私もいろいろ他のライブハウスに行ったりしてて、ここは音がいいなと思うんですけど、他のバンドさんからも中音がやりやすいという意見をいいただいていて、その辺はどう思いますか?

コヤマ:中音に関しては全員イヤモニでやってるので、正直、ハコの中音っていうのはまだ聴いたことがないんですけど、外に関してはそう思います。いい音してるな〜と思います。

物心ついたときからサンタクロースの存在を信じていなかった

──ちょうどワンマンの日はクリスマスということで、私は非リア充なのでクリスマスは苦手なんですけど、コヤマさんはお好きですか?

コヤマ:音楽性から考えると意外と思われるかもしれないんですけど、クリスマスっていうもの自体は全然嫌いじゃないんですよね。サンタクロースの存在だったり、クリスマスツリーの感じだったり、あとなんとなくみんなちょっとウキウキしてる感じだったりとかっていうのは決して嫌いじゃないですね。子どもの頃からけっこう好きだった記憶があります。イベントとしてのクリスマスとか人混みはあんまり好きじゃないんで、混んでるところとか嫌ですけど。存在自体は嫌いではないですね。

──子どもの頃にクリスマスの思い出はありましたか?

コヤマ:そうですね〜。サンタクロースの存在をどこまで信じてるかみたいな話、あるじゃないですか。何歳まで信じてたとか。クリスマスが好きとか言っといてあれなんですけど、多分物心ついたときからサンタの存在を信じていなかったんですよね。クリスマスっていうのは親に好きなものを買ってもらえる日っていう認識だったので、もうずっとちっちゃい頃からクリスマスだったら何か好きなおもちゃを買ってもらえるみたいな。でも1回、言う通りにおもちゃとかを買ってあげるのはよくないんじゃないかって多分両親が思ったみたいで、当時すごく欲しかったゲームソフトがあって、「これ欲しい」って言ったんですよ。そのとき、今まで買ってもらえてたのにいきなり駄目って言われたんですよ。理解できない、何で? って。子どもからしたら多分そうだと思うんですよ。今まで欲しいって言ったものをプレゼントとして買ってもらえてたのに、いきなり理由もなく駄目って言われて「なんで?」って。もうその当時の自分の人生に絶望するぐらいショックだったんですよね。楽しみにしてたゲームをやれないし、当時、ファミ通とかゲームの雑誌があるじゃないですか? あれにその発売するゲームの特集のページがあるわけですよ。そのページをずっと開きながら、むちゃくちゃギャン泣きしてて、そしたら買ってもらえたっていう。それはよく覚えてますね。

──よかったですね!

コヤマ:あまりにも不憫だったのか、やっぱり買ってもらえたっていうのをよく覚えてます。

──バンドをされていると、クリスマスのみならず大晦日とか行事でライブをする機会が多いと思いますが、それは嬉しいものなんですか?

コヤマ:そういうことに呼んでもらえること自体が普通に嬉しいなって思います。やっぱりライブをやっているアーティストってそういうときにライブをするじゃないですか。基本的にはバンドらしくていいな〜とは思ってますね。大晦日なのに嫌だなとかあんまり思わないです。

──嫌だったら断ってますよね。

コヤマ:そうですね(笑)。

自分たちも安心できる環境の中で、伸び伸びやれるワンマンに

──このワンマンライブの見どころは何でしょう?

コヤマ:僕らって、ワンマンやるときはわりとそのときそのときでこういうワンマンにしようみたいなのを決めてやるんですよ。始めから終わりまでノーMCのワンマンがあったりとか、いろいろそのときによってもやりたいことがけっこう違ってるんですけど。でも今回はじゃいあんさんともともと見知った仲というか、本当に長い付き合いの人からのお誘いで、しかも誕生日のイベントで、Flowers Loftも今まで何回も出させてもらっている所なので、コンセプトだったりとかガチガチに決めた緊張感のあるライブっていうよりも、自分たちも安心できる環境の中で伸び伸びやれるワンマンなんじゃないかなと思ってて。選曲もほぼほぼ決まっている段階ですけど、自分たちの中で今年培ってきたものだったりとか、いわゆるライブでの今の自分たちの戦い方みたいなものを総決算するようなライブになると思っているので、今年観てくれた方もすごく楽しめるようなライブになるんじゃないかな。もちろん、初めて見る方は当然ですけど、いろんな方に楽しんでいただける場になるんじゃないかと思っています。

──チケットは100枚限定でソールド・アウトということなんですが、意気込みを聞いてみてもいいですか?

コヤマ:クリスマス当日、いわゆる一年の中でもけっこう大きなイベントのうちの一つじゃないですか。多分いろんな予定だったり自分の何かがある中で、Flowers Loftの自分たちのライブに行こうっていう、そういう選択をしてくれたこと自体がまず本当に嬉しいなと思います。この来てくれる100人の方々に今年のクリスマスここに来て本当によかったなって思えるような、そういうワンマンができるように全力で準備して当日を迎えるので、来る方は本当に楽しみにしてていただいて大丈夫です。当日はよろしくお願いします!

──そのライブが終わってすぐに年が明けますが、2023年の活動はどうなりそうですか?

コヤマ:今年のうちにライブをやりながら密かにいろいろ曲を作り溜めていたりとか、ライブ活動以外でもいろいろ水面下で動いてきたことがあったので、20223年になってからちょっとずつお話できることもいくつかあるかなと思うので、単純にそれを楽しみにしていていただきたいなと。あと、今年事務所とレーベルから離れて、一旦独立して自分たち主導で活動してきて、もちろん会社が付いていた頃はそこでしかできないことをやっていたので、それはそれで自分たちにとっては充実してたんですけど、でも今年は今年でや今自分たちにしかできないような活動の仕方だったりとか、バンドとしてはいい状態でやれているのかなという気はします。来年以降もまたいろんなライブで皆さんのところに顔を出せたら嬉しいなと思っているので、また引き続きライブも来ていただいて、その中でちょっといつになるかわからないですけどいいお知らせもできると思うので、その辺も楽しみにしていただけたら嬉しいなと思います。

──今年独立して自分たちでバンド運営されてみて、心境は変わりましたか?

コヤマ:バンド全体というよりはあくまで僕一人の話なんですけど、事務所とかレーベルと一緒になってやってたときっていうのはすごく大きな一つのチームで動いていたっていう感じで、自分もその中の一人である認識でやっていたんです。当然、多くの人が関わらないとできないことっていうのもたくさんあって、その中の自分に与えられた役割を全うしようと思って一生懸命やってたんですよね。今年の初めから一気に関わる人が少なくなって、基本メンバーとスタッフさんだけの状態で全てを決める状態になって、改めて自分自身が今何がやりたくて今どういうことが歌いたいのかというのを、大きなチームの一員としてじゃなく一人のミュージシャンとしてすごく真剣にもう一回原点に戻って、今自分が何がしたいのか考えられるようになったというか、それがこの体制になって一番良かったなと思っていますね。例えば、アニメとかドラマのタイアップに向けて曲を作ったりで忙しかった時期もあったんですけど、今そういうのは一旦置いといて、自分自身がやりたいと思っていること、本当の自分は何を望んでるのか? というのと正直に向き合いながらやれている感じがあるので、それがすごく良かったなと思います。

──新しい船出というか、これから自分がやりたいことができるのはすごくいい環境になったみたいですね。

コヤマ:はい。健全な環境だなと思います。

──大変なこともあるでしょうね。

コヤマ:そうですね。でも結局はどこに行ってもそれなりの大変さっていうのは絶対あると思うので、まぁ何とかなるだろうみたいな感じで。基本的にはいい音楽を作るっていう自分の使命をひたすら全うしようと思っています。

──応援してます! ありがとうございました!

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