米空母ロナルド・レーガン横須賀帰港 海自や韓国海軍などとの共同訓練終え 来春まで定期整備か

空母レーガンの帰港を喜ぶ乗組員の家族ら

 米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が16日午前9時20分ごろ、母港の横須賀基地(神奈川県横須賀市)に帰港した。海上自衛隊や韓国海軍などと共同訓練を重ね、中国や北朝鮮に対する監視や警戒に当たっていた。来年春ごろまで定期整備を行うとみられる。 

 レーガンの乗組員は約5500人。今年は5月20日に長期航海に出港。8月のペロシ米下院議長の台湾訪問を巡っては、南シナ海、フィリピン海に展開。訪問に反発し、軍事演習による威嚇を続けた中国軍の監視に当たった。

 8月19日に横須賀に一時帰港し、9月12日に再出港。日本海で行われた日米韓の共同訓練に参加するなどし、北朝鮮をけん制した。海自創設70周年を記念し、11月に相模湾で行われた国際観艦式にも駆け付けた。

 レーガンを基幹とする第70任務部隊司令官のマイケル・ドネリー少将は着岸後に報道陣の取材に応じ、8月の台湾危機について、「国際秩序を力で変更しようとするいかなる国に対しても、対応できるように準備していた」と述べた。

 横須賀市によると、原子力艦船の寄港は通算1054回目で、今年18回目。

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