小児がんなどで闘病中の子どもや家族に「居場所」を NPOがクラファンに挑戦 香川・丸亀市

小児がんなどで闘病中の子どもや家族の「よりどころ」を作ろうと、香川県丸亀市のNPO法人がクラウドファンディングに挑戦しています。

(未来ISSEY代表/吉田ゆかりさん)
「みらいキューブという名前なんですけど、病気で悩むお子さんやご家族の方たちがふらっと立ち寄って自分の気持ちを落ち着ける場になってもらったり、将来に向かってもらうホームになってほしいということで、今、計画中です」

丸亀市のNPO法人「未来ISSEY」は小児がんなどで闘病している子どもや家族を支えようと、2018年に活動を始めました。

病室と学校をオンラインでつないで卒業式などに参加できる「分身ロボット」の貸し出しや、学生ボランティアによる学習支援などに取り組んでいます。

代表の吉田さん自身も、子どもの闘病を経験した当事者です。

(未来ISSEY代表/吉田ゆかりさん)
「次男が小児がんになりまして、闘病をしたんですね。私たちのような小児がんなどの子どもたちの支援というのは、行き届いていない。(闘病中は)病気の治療と合わせて孤独との闘いが大きかったかなと思うんですね。その後悔を、次男が旅立ってしまったんですけど少しでも何か形にしていければこれからの人生が変わっていくんじゃないか、地域がよくなっていくんじゃないかと思って」

未来ISSEYは当事者らが気軽に集まれるカフェなどを備えた施設「みらいキューブ」の開設に向けて11月、クラウドファンディングを始めました。闘病で学習が遅れてしまった若者らを対象に、さまざまなスキルを学べる「マイスタースクール」も設置する予定です。

代表の吉田さんは当事者以外の人にも活動を知ってもらい、支援の輪を広げたいと話していました。クラウドファンディングの期限は12月20日です。

© 株式会社瀬戸内海放送