県内コロナ感染者 7週連続で増加 直近1週間 小学校で集団風邪も

 岡山県が16日まとめた直近1週間(8~14日)の新型コロナウイルス感染状況によると、新規感染者数は1万5113人と前週(1~7日、1万1803人)から約3割増えた。増加は7週連続で、医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も50%超の状況が続く。岡山市内の小学校ではインフルエンザとみられる集団風邪も発生しており、県は同時流行を回避するための対策を徹底するよう呼びかけている。

 1日当たりの感染者は12日を除いて2千人を超え、1週間を通じて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は66件(前週55件)で、高齢者施設が48件と約7割を占めた。感染者の年代別割合では30代14.4%(前週14.0%)、40代15.9%(同15.5%)などが増えた。

 病床使用率は52.7%と前週(52.2%)よりわずかながら増加したが、重症者用の病床使用率は9.0%(前週10.4%)と減少。流行「第8波」に備えて見直した新たなレベル判断は、発熱外来の受診状況も踏まえて4段階で下から2番目のレベル2(感染拡大初期)を維持する。

 一方、12日には吉備小(岡山市北区庭瀬)3年生の1クラスで、県内学校園では2020年3月以来となる集団風邪が発生した。県保健福祉部は「寒さが厳しくなる年末に向け、これまで以上に同時流行を警戒する必要がある。換気の徹底といった基本的な対策に加え、早期のワクチン接種をお願いしたい」としている。

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