ベア要求額3年連続示さず 全トヨタ労連、物価高には対応

 トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は16日、2023年春闘の統一要求で、賃金を底上げするベースアップ(ベア)に相当する「改善分」の金額を示さない方針を明らかにした。ベア自体は求める。金額を掲げずにベアを求めるのは3年連続。物価上昇を踏まえた要求にする姿勢は打ち出す考えだ。

 電動化や自動運転への対応が課題になる中、グループ各社の事業環境が多様化しており、加盟労組ごとに要求を固めるのが妥当だと判断した。年間一時金(ボーナス)の要求は22年春闘と同じく5カ月以上とする方向。

 16日の加盟労組の代表者会議で23年春闘の方針案を協議した。

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